ScyLakeは5日(現地時間)、シードラウンドで4500万ドルを調達したと発表した。調達資金は、クラウドにデータを置けない企業向けのオンプレミス型AIセキュリティ基盤の強化に充てる。ラウンドはベンチャーキャピタルのGreylockが主導した。
ScyLakeは、企業の自社インフラ内で稼働するセキュリティプラットフォームを手がける。規制対応やセキュリティ要件、運用リスクなどを背景に、セキュリティデータをパブリッククラウドに保存できない企業を主な対象とする。データを外部に出さず、顧客環境内でAIを活用したセキュリティ分析を完結させるのが特徴だ。
経営陣には、セキュリティ業界で実績を持つ人材が並ぶ。CEOはPalo Alto Networks創業者のニル・ズーク氏。共同創業者のウィルソン・シュー氏は、Palo Alto Networksで10年以上にわたりエンジニアリング組織を率いた。エフード・シャミール氏はSentinelOneの共同創業者で、その後はPalo Alto Networksでエンジニアとして勤務した。
同社プラットフォームは、ネットワークインフラ、エンドポイント、クラウドワークロード、既存のセキュリティツールなど、複数のソースから運用データとセキュリティデータを収集する。これらのデータを単一基盤に統合し、機械学習モデルと自動化機能を使って異常パターンを検出する仕組みだ。
従来のセキュリティプラットフォームでは、分析のためにデータをクラウドベースのツールへ送るケースが多い。これに対しScyLakeは、分析処理をすべて顧客企業のインフラ内で完結させるとしている。
ScyLakeは今回の調達資金をもとに、データの統制権を維持したままAI活用のセキュリティ運用を進めたい組織向けに、プラットフォームの機能強化を進める計画だ。