Business Insiderは6日、Appfiguresのデータを基に、AnthropicのAIチャットボット「Claude」がAppleの米国App Storeで一時、OpenAIの「ChatGPT」を上回ったと報じた。AIチャットボット市場での勢力図に変化の兆しが出ている。
Appfiguresによると、Claudeはある日、米国のApp StoreでChatGPTのダウンロード数を初めて上回った。2月の米国におけるダウンロード数は前月比240%増の110万件に達した。
Claudeは現在、米国、カナダ、ドイツ、アイルランド、ルクセンブルクの5市場で、iPhone向け無料アプリランキングの首位に立っている。Anthropicによれば、わずか1カ月前まで米国App Storeでは40位圏外だった。
Anthropicの共同創業者、マイク・クリーガー氏は「現在、1日当たり100万人超がClaudeに新規登録している」と述べた。
Claudeの急伸の背景には、OpenAIの米国防総省契約を巡る論争がある。Anthropicが米国防総省の要求を拒否し、不利益な扱いを受けた直後に、OpenAIが同省との契約を急いだことが波紋を広げた。OpenAIの最高経営責任者(CEO)、サム・アルトマン氏は社内メッセージで、「契約を急いで進めたのは誤った判断だった」と認めた。その上で、「緊張を和らげ、より悪い結果を避けようとしたが、結果として機会主義的で拙速に見えた」と説明した。
もっとも、ChatGPTはなお世界のAIチャットボット市場で首位を維持している。OpenAIは、ChatGPTの週間アクティブユーザー数が9億人を超えたと発表した。GoogleのGeminiの月間アクティブユーザー数は7億5000万人という。Business Insiderによると、2026年に入ってからの米国での累計ダウンロード数は、ChatGPTが870万件、Claudeが210万件だった。