ビットコインを一括で買うのではなく、一定額を継続して投資する積立手法「DCA(ドル・コスト平均法)」が再び注目を集めている。価格変動の大きい局面でも購入タイミングを分散でき、長期では平均取得単価を平準化しやすい点が改めて評価されている。
Cointelegraphが5日(現地時間)に報じたところによると、DCAは一定額を定期的に投じることで、価格変動リスクを抑える代表的な投資手法だ。
例えば、2021年1月から毎週250ドルをビットコインに投資した場合、5年後までの累計投資額は6万7500ドルとなる。このケースでは1.65BTCを取得でき、平均取得単価は4万884ドルとなる計算だ。
さらに、2025年10月にビットコイン価格が12万6000ドルまで上昇した場合、保有資産の評価額は20万8023ドルに達する。価格が7万1000ドル水準でも、評価額は7万6518ドルとなり、率にして76%の利益が見込めるとしている。
一方で、2024年から同じ方法で投資を始めた場合、累計投資額2万8500ドルで0.3686BTCを取得できるものの、2025年末時点では6%の含み損となる。ただ、長期保有を前提に価格が10万ドルを超えれば、収益率は46.4%に達するとの見方が示された。
暗号資産カストディ企業Swan Bitcoinのアナリスト、アダム・リビングストン氏は、株式市場との比較試算も示している。5年間にわたり毎週100ドルを投資した場合、ビットコインの収益率は62.9%となり、S&P 500の43.6%を上回った。下落局面でも買い付けを継続することで、値動きの大きさをならしつつ累積収益を高められる例だとしている。
将来予測モデル「Bitcoin Well」は、2026年から4年間にわたり毎週250ドルを投資した場合、約0.30BTCを取得できると分析した。これを前提に、2030年3月のビットコイン価格が27万4000ドルなら資産価値は8万2200ドル、43万278ドルなら12万9000ドル、90万ドルなら27万ドルに増える可能性があるとしている。
また、ビットコイン研究者のスミンストン・ウィス氏は、2025年11月に公表した研究で、ビットコインを9万4000ドル水準で購入した場合でも、2035年までに約300%の収益が期待できると分析した。
DCAの要点は短期的な値幅取りではなく、長期の積み上げ効果にある。値動きの大きいビットコインでは、購入時期を分散することで平均取得単価をならしやすく、長期の運用成績を下支えする手法として見直しが進んでいる。