Appleの低価格帯ノートPC「MacBook Neo」が、2026年に最大500万台規模で販売されるとの見方が浮上している。メモリ価格の上昇を受けて各社が高価格帯モデルへ軸足を移す中、Appleは低価格モデルの投入でノートPC市場に新たな競争を持ち込む可能性がある。
米ITメディア9to5Macは3月5日(現地時間)、台湾の市場調査会社TrendForceの予測として、MacBook Neoの2026年の販売台数が400万〜500万台に達する可能性があると報じた。
現在のノートPC市場では、メモリ価格の高騰や部品供給の制約を背景に、メーカー各社が低価格モデルの生産を抑え、高価格帯製品を重視する方向に戦略を見直している。限られた部材を採算性の高い製品に振り向け、収益確保を優先する動きだ。
これに対し、Appleは市場の流れとは逆方向の一手として、価格を抑えたMacBook Neoを投入した。低価格帯ノート市場を取り込み、販売台数の拡大を狙う構えとみられる。
TrendForceは、MacBook Neoが世界のノートPC市場における価格帯の構図を揺さぶる可能性があると分析している。消費者が500〜600ドルでMacBookを購入できるようになれば、同価格帯のWindowsノートを展開するメーカーは強い価格競争圧力にさらされるという。
もっとも、不確定要素もある。MacBook Neoが基本構成で8GBメモリを維持している点は、性能面で懸念材料になり得る。一部ユーザーにとっては、メモリ容量の制約が購入判断のハードルになるためだ。それでもTrendForceは、価格競争力とAppleのブランド力を踏まえれば、MacBookシリーズ全体の販売拡大につながる可能性が高いとみている。
MacBook Neoは、Appleのエコシステムへの入口としての役割も期待されている。従来のMacBook製品は相対的に価格が高く、初めてMacを購入する層には負担が大きかったが、低価格モデルの投入によって学生や一般消費者など新規ユーザーの取り込みが進む可能性がある。
業界では、こうした戦略が中長期的にAppleの市場シェア拡大につながるかにも関心が集まっている。iPhone、iPad、Macを連携させるエコシステムの特性上、MacBook Neoで新規ユーザーを獲得できれば、他のApple製品の販売にも波及効果が見込めるためだ。
TrendForceは「MacBook Neoは単なる低価格帯ノートPCではなく、ノートPC市場の競争構図そのものを変え得る製品だ」と指摘。「Appleは価格戦略を通じて市場シェアの拡大を狙っている」との見方を示した。