写真=National Videogame Museum

米テキサス州フリスコのNational Videogame Museumは、発売に至らなかったゲーム機「Nintendo PlayStation」の開発機「MSF-1」を収蔵したと発表した。確認されている関連機器の中でも最古級の個体で、世界で唯一現存する可能性があるという。

TechRadarなどが3月5日(現地時間)に報じた。博物館によれば、このMSF-1は「Nintendo PlayStation」に関連するハードウェアとして最も古い個体で、Sonyが構想していたスーパーファミコン向けCD-ROM拡張装置の開発用システムに当たるとしている。

Nintendo PlayStationは、1990年代初頭に任天堂とSonyが共同で進めていたゲーム機計画だ。カートリッジ方式のSuper Nintendo Entertainment System(SNES)にCD-ROM機能を追加する拡張機器の開発が進められていた。

この計画は1992年に「Nintendo PlayStation」として公表されたが、両社の提携はその後解消された。任天堂が協力関係を打ち切り、Philipsとの新たな契約に動いたことで、共同開発は頓挫した。

この決裂は、その後のゲーム業界の流れを大きく変えた。共同開発の中止後、Sonyは独自にゲーム機開発を進め、1994年に初代PlayStationを発売。家庭用ゲーム機市場で存在感を高めていった。

今回収蔵されたMSF-1は、開発用に製作されたごく初期の試作機とされる。一般向け製品とは異なる外観だが、標準的なスーパーファミコン用カートリッジスロットに接続する構造を備えるという。本体には「販売禁止」と「MSF-1」のステッカーが貼られており、市販品ではなく開発機であることを示している。

Nintendo PlayStationの試作機は、これまでごく少数しか存在しないとみられてきた。類似モデルは2019年のオークションで30万ドル超で落札された例がある。過去にはEngadgetが、市販機に近い試作機を実際に検証したと報じていた。

博物館は「Nintendo PlayStationは、ゲーム史における最も有名な『もしも』の一つだ」とした上で、「今回の収蔵は、家庭用ゲーム機産業の重要な転換点を示す事例になる」と説明している。

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