JobKoreaは3月6日、同社に掲載された求人情報を分析した結果、2026年1~2月の大企業(系列会社を含む)の公開採用件数が前年同期比6%増加したと発表した。AI関連求人も大きく伸びており、企業の採用需要が開発職以外にも広がっていることが明らかになった。
同期間には、中堅企業の公開採用も小幅に増加した。JobKoreaは、内外の景気環境の悪化を受けて慎重姿勢が続いていた採用方針が緩み、企業の公開採用規模が増加基調に転じたとみている。
JobKoreaの求人情報では、LIG、Hyundai E&C、Nongshim、GS Retailなどが公開採用を始めた。Hyundai、Hanwha、Lotte、Kakaoなど主要グループでも、随時採用や経験者採用が進んでいるという。
半導体業界の好調を背景に、Samsung ElectronicsとSK hynixも新卒の公開採用を予定しており、2026年上半期の採用はさらに広がる見通しだ。
2026年の採用市場では、AI人材への需要拡大も鮮明になっている。JobKoreaに掲載された求人のうち、「AI」を含む求人件数は前年同期比67%増加した。
特徴的なのは、AI人材の採用が開発職にとどまらない点だ。企画、マーケティング、営業、デザインなど、幅広い職種でAI関連人材を求める動きが広がっている。
JobKoreaはあわせて、新卒求職者向けのAI活用サービスも強化していると説明した。メイン画面の刷新に合わせて新設した「今日のAIインサイト」では、就職戦略、キーワード、推薦求人情報などをAIベースで提供し、求人のクリック数と応募比率を300%以上押し上げたとしている。
自社AIソリューションを活用した「推薦3.0」では、履歴書の有無や会員登録の有無にかかわらず、高度にパーソナライズした求人情報を提供しているという。
MZ世代の求職者に人気の企業を中心に構成したキュレーション型採用館「アッ!トゥゴン」も展開している。複雑な検索をしなくても主要グループごとの求人件数や詳細情報をまとめて確認でき、関心の高い求人も別途提示する仕組みだ。
このほか、「新卒・インターン専門採用館」では、募集中の約20職種、約1万8000件の情報をリアルタイムで更新している。採用トレンドや現職者インタビュー、リサーチコンテンツなど、就職活動に役立つ情報も提供する。
JobKoreaは、最新の公開採用情報を採用館やニュースレター、オープンチャットルームなどを通じてリアルタイムで配信している。あわせて、新卒求職者の就職支援に向けた各種イベントも開く計画だ。
上半期中にはAIエージェントを導入し、就職準備から応募戦略の立案までの全工程を支援することで、採用体験の刷新を図る方針としている。
JobKorea関係者は「最近の大企業を中心とした採用市場の回復は、公開採用の増加に加え、企業の戦略的人材投資の判断が重なった点で意味が大きい」とコメントした。その上で「AI技術を通じて企業と人材をより迅速かつ精緻につなぐサービスを強化し、求職者には高度にパーソナライズされた採用体験を提供していく」と述べた。