AIエージェントが人を手配し、買い物や写真撮影、会議への出席といった現実世界の作業を依頼できるサービス「rentahuman.ai」が公開された。ブロックチェーンメディアのCointelegraphが4日(現地時間)に報じた。
サービスでは、利用者が時給を設定すると、AIエージェントが条件に合う人を探し、各種業務を依頼する仕組みを採る。対応業務は簡単な用事に加え、ビジネスミーティングへの出席、写真撮影、書類への署名、実物商品の購入などに及ぶ。
開発を手がけたのは、DeFi(分散型金融)プラットフォームのUMA Protocolと、レイヤー2ブリッジングソリューションのAtlos Protocolに関わるエンジニア、アレックス(@AlexanderTw33ts)。同氏はX(旧Twitter)にデモ動画を投稿し、「このサイトはAIのための現実世界のレイヤーだ。ロボットはまだ人間の身体を必要としており、自分の足で芝生を踏むことはできない」と説明した。
トップページには、現在利用可能な登録者のプロフィールに加え、「レンタル申請」ボタンやプラットフォームの成長指標が表示される。アレックスによると、登録者は約2万6000人。ただ、同一人物による複数アカウントの運用や他人へのなりすましも確認されており、整理を進めているという。
一方で、同サービスは暗号資産色を前面に出さない方針を取る。アレックスは、トークンの発行や暗号資産決済を導入する計画はないと明言。「トークンは不要で、人々が資産を失うような状況は作りたくない」と述べた。
同氏はその後、Atlos Protocolのクロスチェーン関連ポッドキャストに出演し、開発手法についても言及した。ClaudeベースのAIエージェント群を活用し、「vibe coding」と呼ぶ手法で構築したとしている。
具体的には、ループ型のAIコーディング手法「Ralph loop」を用い、AIエージェントを反復実行しながらサイトを完成させたと説明した。
2026年に入っても、AIエージェントを活用した実験的なサービスは相次いでいる。AIエージェント基盤のソーシャルプラットフォーム「Moltbook」は、Redditに似た構造のボット向けコミュニティを提供しており、最近ではAIボットが独自の宗教を作って議論する場面もあったという。
こうした動きは、AIが単なるソフトウェアの枠を超え、人間と現実世界をつなぐ仲介役へと広がりつつあることを示している。AIと人間の役割分担がどこまで拡大するのか、業界の関心が集まっている。