受注生産のPCやワークステーションを手掛けるPuget Systemsは、2025年通年のハードウェア故障率データを公表した。出荷実績に加え、組立工程で確認した不具合や顧客からの報告を基に集計したもので、CPUやGPU、メモリ、ストレージ、電源ユニットなど主要部品の傾向をまとめた。Gigazineが現地時間2月5日に伝えた。
CPUでは、「Intel Xeon W-2500」と「W-3500」シリーズが2025年を通じて故障ゼロだった。2024年に最も低い故障率だった「AMD Threadripper」シリーズを上回った。
コンシューマー向けデスクトップCPUでは、「Intel Core Ultra 7 265K」の故障率が0.77%で、単一モデルとして最も低かった。一方、シリーズ全体でみると「AMD Ryzen 9000」は2.52%、「Intel Core Ultra」は2.49%で差は小さい。Puget Systemsは、統計的に有意な差は見出しにくいとしている。
GPUはNVIDIA勢の低さが目立った。コンシューマー向けでは、「NVIDIA GeForce RTX 50」シリーズのFounders Editionが0.25%で最も低く、「ASUS GeForce RTX 50」シリーズが0.40%、「PNY GeForce RTX 50」シリーズが0.45%で続いた。
プロ向けGPUでは、「NVIDIA RTX Ada Generation」と「RTX PRO Blackwell」シリーズが総じて安定していた。ただし、高消費電力モデルの「RTX PRO 6000 Blackwell」Workstation Editionは例外的に高い故障率となった。販売量を踏まえると、Ada GenerationはBlackwellをわずかに上回る水準だったという。
マザーボードは部品点数が多く、構造的に不具合が出やすい領域とされる。その中でも、Gigabyteの「B860M AORUS ELITE WIFI6E ICE」は2025年の販売100台で故障ゼロだった。ASUSの「TUF B850M-PLUS WIFI」も年間の故障が1件にとどまり、前年モデルに続いて低い故障率を維持した。
メモリ市場では、2025年末に供給不足と価格急騰が起きた。一方で、年間を通じた品質はおおむね安定していた。Puget Systemsが採用したメモリの95%以上はKingston製とMicron製で、故障率はKingstonが0.19%、Micronが0.27%だった。Kingstonの「ValueRAM DDR5-5600 32GB」は0.09%で、デスクトップ向けUDIMMで最も低かった。
ストレージでは、Samsungの「870 QVO 8TB SATA SSD」が2025年の故障率ゼロだった。Kingstonの「KC3000 M.2 SSD」も0.22%と低水準だった。
電源ユニットでは、Corsairの「SF1000 Platinum」が200台超を販売しながら故障は確認されなかった。「Super Flower LEADEX」シリーズも0.47%と低い故障率だった。
Puget Systemsは、マザーボードのように複雑な部品ほど相対的に不具合が発生しやすい一方、多くの問題は出荷前テストで検出されると説明した。市場環境に応じて採用ブランドが変わっても、システム全体の故障率への影響は大きくないとの見方も示している。