XRPは価格が長期的に軟調に推移する一方で、個人投資家の参加拡大が続いていることが分かった。ウォレット全体の約81%は500XRP未満の小口保有だが、供給の約48.7%は100万XRP超を保有するわずか2004件のウォレットに集中している。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが4日(現地時間)に伝えた。オンチェーンデータによると、XRPウォレット数は757万3624件に達し、2025年10〜12月期以降だけで52万件超増えた。
この間、XRP価格は約2.8ドル(約420円)から直近では1.57ドル(約236円)へと約44%下落したが、ウォレット数は増加基調を維持した。
XRPのリッチリストを集計するコミュニティ系プラットフォームのデータでは、2025年1〜10月に約100万件のアドレスが新たに作成され、ウォレット総数は705万件に達した。その後、2025年10〜12月期に本格的な下落局面に入ってからも、ウォレット数はさらに52万件以上増えた。
価格が弱含むなかでも、XRPネットワークへの関心や参加は鈍っていない格好だ。価格動向とユーザー基盤の拡大が必ずしも連動していないことを示している。
保有残高の分布を見ると、小口投資家の裾野の広さがより鮮明になる。全ウォレットの約81%に当たる618万7166件が500XRP未満を保有していた。内訳は0〜20XRPが約363万7000件、20〜500XRPが約255万件だった。
こうしたデータは、個人投資家の幅広い参加を映し出している。少額でもXRPを保有したい投資家が多いことを示す内容だ。Galaxy Digitalの最高経営責任者(CEO)マイク・ノボグラーツ氏がXRPコミュニティの強さに言及してきた背景には、こうした裾野の広いユーザー基盤があるとみられる。
もっとも、実際の保有量ベースでは小口投資家の影響力は限定的だ。500XRP未満のウォレットが保有するXRPは累計約2億4219万XRPで、総供給量約990億XRPの0.24%にとどまる。
これに対し、XRP供給の相当部分は少数の大口ウォレットに集中している。100万XRP超を保有するウォレットは2004件と全体の約0.026%にすぎないが、保有量は合計487億XRPに達し、総供給量の約48.7%を占める。
こうした集中構造は、XRPエコシステムの二面性を浮き彫りにしている。大口保有者による大規模な売却は市場に大きな影響を及ぼす可能性があり、集中リスクとして意識される。一方で、保有主体が機関投資家や長期投資家であれば、価格の安定性や市場の耐久力を下支えする可能性もある。特に機関投資家は、個人投資家に比べて急落時にパニック売りへ動きにくく、市場の防波堤になり得るとの見方もある。
総じてみると、XRP市場は数百万人規模の小口投資家が裾野を支える一方、実質的な供給はごく少数の大口ウォレットが握る構図にある。価格は弱含んでいるもののネットワーク参加は拡大しており、先行きの見方は分かれている。