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Galaxy Digitalのマイク・ノボグラッツCEOは、Bitcoinが一時7万3000ドルを下回った最近の値動きについて、「何かがおかしい」と述べ、相場の下落に違和感を示した。Bloombergのインタビューで、現状はマクロ環境と整合しない動きだとの認識を示した。The Crypto Basicが2月4日(現地時間)に報じた。

ノボグラッツ氏は、足元のBitcoin相場がマクロ環境と逆行していると指摘した。金価格は過去最高値圏にあり、米国株やナスダック指数も上昇基調を維持しているうえ、金利は低下局面にある。通常であればリスク資産に追い風となる環境にもかかわらず、Bitcoinは軟調に推移しているという。

さらに、ドナルド・トランプ政権の暗号資産に前向きな姿勢も相場の支援材料となるはずだが、市場はそれを十分に織り込んでいないとみる。好転するマクロ要因よりも、短期的な需給や投資家心理が相場を左右しているとの見方だ。

下落の背景としては、長期上昇局面の後に広がった利益確定売りを挙げた。Bitcoinは長年にわたり大きく上昇してきており、昨年10月には過去最高値の12万6080ドルを記録した。その後、節目を通過したことで長期保有者の売りが強まり、売り圧力が一段と高まったと説明した。

Bitcoinは一時7万3000ドルを割り込んだが、インタビュー時点では7万6467ドル前後で推移していた。ノボグラッツ氏はこの水準について、短期的な安値圏に近いとの見方を示し、「底に近づいている」と語った。

過度なレバレッジが相当程度解消され、市場心理も全体として悲観に傾いていることから、相場は底入れ局面に近づいているとみている。Bitcoinは当面、7万~10万ドルのレンジで推移する可能性が高いとの見通しを示した。

利益確定売りに加え、量子コンピューティングを巡る懸念も下押し要因として挙げた。ただ、量子技術が将来的に潜在的な脅威となる可能性はあるものの、現時点では直ちに現実的な脅威とはみていないとした。Bitcoinネットワークは技術の進展に応じて十分に適応できると強調した。

一方で、市場の一部ではこの問題を重くみる動きもある。Jefferiesのグローバル株式ストラテジー責任者、クリストファー・ウッド氏は先月、量子リスクを理由にモデルポートフォリオにおけるBitcoinの比率を引き下げた。

Coinbaseもこれまで、量子コンピューティングを暗号資産エコシステムにとって長期的な課題の1つに位置付けてきた。最近ではEthereum Foundationが量子耐性の強化に向けた専任チームを新設し、対応を進めている。

ノボグラッツ氏は、今回の調整をBitcoinの構造的な崩れとはみていない。下落の主因はマクロ環境の悪化ではなく、長期保有者の心理変化にあるとの見方だ。従来のようにHODLを続けてきた初期保有者も利益確定に動き始めており、相場を支える投資主体に変化が生じつつあると分析した。

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