Ethereum共同創業者のビタリック・ブテリン氏がレイヤー2(L2)の拡張モデルに疑問を呈したことを受け、主要L2陣営が相次いで反論した。Cointelegraphが2月4日、報じた。
ブテリン氏は、L2がEthereum拡張の中心的な手段とは言い切れなくなりつつあるとし、マルチシグ型ブリッジへの依存や安全性の課題を問題視した。これに対し、Optimism、Arbitrum、Baseの関係者らがそれぞれ見解を示した。
Optimism Foundation共同創業者のカール・フロエッシュ氏はX(旧Twitter)への投稿で、「鍵を握るのはモジュラー型L2スタックの開発だ」と主張した。出金遅延やセキュリティ上の課題を解消するには、Ethereumネイティブのプリコンパイル整備が欠かせないと強調した。
Arbitrum開発元Offchain Labs共同創業者のスティーブン・ゴールドフェダー氏は、「L2はEthereumに従属するサービスではなく、独立したスケーリングソリューションだ」と反論した。Ethereumメインネットの処理能力が高まっても、L2の役割は引き続き重要だとの認識を示した。
さらに、L2がなければ企業が独自のレイヤー1を構築する動きが強まる可能性があるとも指摘した。ArbitrumとBaseは毎秒1000件超のトランザクションを処理している一方、Ethereumの処理能力はそれを大きく下回ると付け加えた。
Baseの開発責任者ジェシー・ポラック氏も、Ethereumレイヤー1の拡張はエコシステム全体にとって追い風だとしつつ、「L2は単なる安価なEthereumであってはならない」と述べた。今後はアプリの差別化に加え、アカウント抽象化やプライバシー機能の強化を進める方針を示した。
StarkWareの最高経営責任者(CEO)エリ・ベン・サソン氏は、「Starknetはすでに、ビタリックが提案した特化型L2の役割を担っている」と発言した。ブテリン氏の見方をけん制した形だ。