ビットコインは2026年後半に持ち直す可能性があるとの見方をWintermuteが示した。写真=Reve AI

マーケットメイク大手のWintermuteは、足元のビットコイン下落について、複数のマクロ要因とレバレッジ清算が重なって生じたリスクオフ局面との見方を示した。FTX破綻のような構造的な崩れが背景にあるわけではなく、弱気相場は過去の局面より早く収束する可能性があると分析している。

4日付のCoinPostによると、Wintermuteはビットコイン価格が8万ドルを下回った背景について、単一の悪材料では説明できないと指摘した。2025年4月のドナルド・トランプ米大統領による関税ショック以降、ビットコインが8万ドルを割り込むのは初めてだという。

下落要因としては、「マグニフィセント7(Mag7)」の下落、米連邦準備制度理事会(FRB)を巡る次期議長人事、貴金属市場からの資金流出の3点を挙げた。

また、アルトコインの軟調な値動き、上値の重い相場展開、X(旧Twitter)上でのセンチメント悪化を踏まえ、暗号資産市場は明確な弱気相場にあると評価した。ほかの資産クラスと比べても、上昇局面と下落局面のいずれでも継続的な優位性を欠く状況は、典型的な弱気相場の特徴だとしている。

一方で、今回の下落は、2022年のFTX、テラ/ルナ、Three Arrows Capitalのような構造的な破綻を発端とするものではないと強調した。ポジション調整や投資テーマの転換、マクロ環境とトレンド変化に伴うリスク選好の低下が重なって進んだデレバレッジ局面と位置付けている。強制的な破綻処理や連鎖的な崩壊が起きなければ、今回のサイクルは過去の弱気相場より早く終わる可能性があるという。

Wintermuteは、マクロ経済を巡る不透明感が和らぎ、FRBの政策方針が明確になれば、2026年後半には市場の関心が急速に戻るとみている。足元では清算の進行によって過度なポジション整理は進んだ一方、投資家心理はなお弱いとし、相場は一定期間のもみ合いを経た後の価格形成局面にあると分析した。

本格的な上昇トレンドへの転換を判断するのはなお時期尚早としつつも、いったん上昇基調が鮮明になれば、過去の弱気相場後よりも明確なブレイクアウトが起こる可能性があるとの見通しを示した。

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