Fasooは2月4日午前、企業・機関のCIO(最高情報責任者)とCISO(最高情報セキュリティ責任者)を対象に「FDIサミット2026(Fasoo Digital Intelligence Summit 2026)」を開催した。チョ・ギュゴン代表は基調講演で、AXを成功に導く3つの要素として、業務で活用できるAIエージェント、AIガバナンス基盤、AIデータ基盤の重要性を示した。
最初に登壇したチョ・ギュゴン代表は、AI時代に組織が直面する機会とリスクを説明し、その対応策を提示した。
同氏は、AX推進の柱として3点を挙げた。第1に、具体性と実効性を備え、現場ですぐに活用できる「ビジネス実装型AIエージェント(Business-ready AI agents)の活用」。第2に、AIに起因するセキュリティリスクを抑える「AIガバナンス基盤の構築」。第3に、AI生成物の品質やAXの成否を左右する非構造化データの管理を支える「AIデータ基盤の構築」だ。
AIガバナンス基盤については、AI活用に伴うセキュリティリスクを低減する観点から、4つの論点を示した。具体的には、LLMを通じたデータ流出の防止、LLMが生成する成果物の管理・統制、LLM利用環境まで含めたデータセキュリティポリシーの整備、LLMやAIエージェント、関連ソリューションに対応するアプリケーションセキュリティへの配慮を挙げた。
あわせて、ビジネス実装型AIエージェントに向けたAXプラットフォーム「Ellm」、AIデータ基盤の構築を支援する「Wrapsody」、ゼロトラスト原則に基づく次世代データセキュリティ基盤「Fasoo Data Security Platform(DSP)」を、具体的な対応策として紹介した。
続いて登壇したカン・ボンホサービス事業本部長は、「AI時代のセキュリティコンサルティング」をテーマに講演した。AIガバナンス基盤の構築、緊急セキュリティ点検と強化、持続可能な長期セキュリティ戦略の策定に向けた同社の方針を説明した。
とりわけセキュリティ戦略の再整備に向けては、短期目標と長期目標を提示した。長期目標としては、ゼロトラスト原則に基づく見直しに加え、現状把握と評価を通じた優先順位の明確化、継続的に拡張・連携できるセキュリティプラットフォームの構築が必要だと強調した。
チョ代表は「ChatGPT-3.5の登場から3年が経過した現在、企業や機関はAI革新への対応という課題に加え、爆発的に増加した情報セキュリティ脅威にも向き合わなければならない」と述べた。
その上で、「当社はAI、データ、セキュリティの各分野で独自の価値を提供し、グローバルなAI・データ・セキュリティ企業としての地位を強化していく」と語った。