HBM4のイメージ(写真=Shutterstock)

S&Pグローバル・レーティングスは2月4日、半導体需要の拡大を背景に、Samsung Electronicsの信用力が今後改善するとの見通しを示した。メモリ半導体、とりわけ高収益のHBM需要が伸び、収益性の回復を後押しするとみている。

S&Pは4日付のリポートで、Samsung Electronicsが今後1〜2年にわたり堅調な業績を維持すると予測した。高収益かつ高成長分野であるメモリ半導体事業への強い需要が、利益率の改善を支えるとしている。

メモリ需要の拡大を受け、Samsung Electronics(AA-/安定的/A-1+)のEBITDAマージンは約10ポイント改善し、30%台半ばに達するとの見方を示した。

AI関連投資を継続するハイパースケーラーの需要を背景に、Samsung ElectronicsのHBM需要は引き続き堅調に推移するとみている。

また、主要メモリメーカーがHBMやサーバー向けDRAMなど高収益製品の生産比率を引き上げることで、汎用メモリ価格も高止まりしやすい状況が続くと分析した。

Samsung Electronicsは汎用メモリ市場で最大の供給者である一方、HBM事業の拡大も進めている。こうした市場環境は、全社ベースの業績改善に寄与すると指摘した。

S&Pは、AI主導の需要サイクルが足元で反転するリスクは小さいと判断した。深刻なメモリ不足が続くうえ、今後1〜2年で大幅な供給増も見込みにくく、短期的に市況が大きく悪化する可能性は低いとしている。

Samsung Electronicsの営業利益の改善基調は当面続く見通しだ。S&Pは、前四半期にDRAMとNANDメモリのメモリ価格が2倍超に上昇したとし、需給逼迫が今後1〜2年にわたり販売価格を支えるとみている。

汎用メモリ分野で世界最大手のSamsung Electronicsは、その恩恵を大きく受けるとの見方も示した。

一方、スマートフォン事業はコスト上昇で収益性が圧迫される見通しだが、メモリ事業の利益拡大がその減益分を大きく補うと分析した。

S&Pはさらに、Samsung Electronicsがメモリ生産能力の増強に向けて設備投資を拡大するため、今後1〜2年は資本支出も増加すると予測した。そのうえで、投資負担が増しても潤沢な営業キャッシュフローを背景に、強固な純現金ポジションは一段と厚みを増すとみている。

(聯合ニュース)

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