国家AI戦略委員会は4日、イム・ムニョン副委員長が2日からアラブ首長国連邦(UAE)ドバイで開かれている官民首脳級の国際会議「世界政府サミット(WGS)」に出席し、韓国のAI転換戦略を説明するとともに、UAE政府やグローバル大手テック企業と協力拡大を協議したと発表した。
イム副委員長は3日(現地時間)、WGSの基調講演に登壇し、「韓国の民主主義とAI転換」をテーマに講演した。世界初の金属活字やハングル創製に象徴される「知識の民主化」の精神が、現在の韓国をIT先進国へと導いた基盤になったと強調した。
その上で、「人工知能は文字の発明に匹敵する文明の転換点だ」と述べた。韓国は民主主義の価値を守るAI倫理規範を土台に、全産業へのAI導入を進める韓国型のAI転換モデルを通じて、人類の普遍的な繁栄に貢献していく考えを示した。
ドバイ滞在中には、UAE政府関係者やグローバル企業幹部らと相次いで会談した。
3日には、Mohammed Bin Rashid Space Centre(MBRSC)のサレム・アル=マリ長官と会い、次世代の宇宙探査、スタートアップエコシステムの活性化、宇宙データ共有などでの協力案を協議した。同日午後には、Oracleのサイモン・ド・モンフォート・ウォーカー上級副会長と面会し、韓国のAI戦略を説明した上で、グローバル大手テック企業との協力の方向性について意見を交わした。
4日には、UAEのオマル・スルタン・アル=オラマAI担当相と会談し、韓国とUAEの戦略的AIパートナーシップ拡大策を協議した。両氏は、昨年11月のイ・ジェミョン大統領によるUAE国賓訪問を機に新設された官民合同の5つのAIワーキンググループを軸に、協力を進める方針で一致した。
また、AIエージェント型SNS「モルトブック」をきっかけに浮上したAIのセキュリティーや倫理を巡る課題についても、共同で対応していく方向を確認した。
このほかイム副委員長は、UAE最大のAI企業G42のマンスール・アル=マンスーリCEOと、AIインフラやモデル開発での協力を協議した。ドバイ未来財団(DFF)のカルファン・ベルフールCEOとは、今後のAI技術政策について意見を交換した。あわせて、ドバイ未来財団が運営する「未来博物館」も視察した。
イム副委員長は「今回のドバイ訪問は、韓国が民主主義の価値を基盤に、AI時代のグローバルな規範と価値形成を主導する国であることを示す契機になった」とした上で、「UAEとの緊密な連携を通じ、韓国企業がグローバル市場で競争力を発揮できる環境を整えていく」と述べた。