Samsung Electronicsは2月4日、AIホームを組み込んだ「モジュラー・ホーム・ソリューション」を韓国で初めて公開したと発表した。イルサンのKINTEXで開催される建築展示会「2026 Korea Build Week」に出展し、AIホームの具体的な利用シーンを紹介する。
展示するモジュラー住宅は、玄関、ランドリールーム、キッチン、リビング、ドレスルーム、寝室、セキュリティの7つの空間で構成した。来場者はQRコードでログインするだけで、Samsung ElectronicsのAIホーム機能を体験できる。帰宅後の家事、くつろぎ、就寝、防犯まで、日常生活全般に広がる活用例を示す。
同社は、木造モジュラー住宅を手がけるGongganjjaksoと協業し、59.5平方メートルのモジュラー住宅を構成した。Gongganjjaksoは、AIベースの建築設計とロボット自動化工程を組み合わせたスマートファクトリーを運営し、年間1700世帯分のモジュラー住宅を生産している。
玄関では、スマートドアロックとAIドアカメラが来訪者を認識し、不審者を検知すると自動で録画を開始する。外出時にはホームカメラが自動で録画を始め、窓の開閉も検知し、侵入時には通知を送る。
ランドリールームでは、一体型洗濯乾燥機「Bespoke AI Combo」が、帰宅時間に合わせて洗濯・乾燥を完了する。洗濯後の衣類は、ドレスルームの「Bespoke AirDresser」と自動連携し、生地に合わせたケアを行う。
キッチンでは、「Bespoke AI Hybrid 4ドア Kitchen Fit Max」冷蔵庫を中心に、IH、浄水器、オーブン、フードなどのキッチン家電が連携して食材管理を支援する。リビングでは、SmartThingsの「Map View」機能を使い、家電や照明、ブラインドなどを一画面で確認・操作できる。
寝室では、SmartThingsアプリで設定した就寝ルーティンに合わせて、照明と空調を自動制御する。SmartThingsと連携したAI省エネモードを使えば、機器の利用パターンや周辺環境に応じて、洗濯機は最大60%、エアコンは最大30%の省エネ効果が見込める。火災や漏水、ドアの開閉をリアルタイムで監視する安全管理機能も備えた。
Samsung Electronicsは2025年9月、ドイツで開かれた欧州最大の家電見本市「IFA 2025」で、Samsung C&Tとともに「モジュラー・ホーム・ソリューション」を初披露した。11月には、韓国土地住宅公社(LH)との協業展示を通じて、韓国の集合住宅にも同ソリューションを拡大している。
Samsung ElectronicsのDA事業部副社長、ヤン・ヘスン氏は「AI家電とSmartThingsを組み込んだモジュラー住宅の展示を通じて、実際の住環境でAIホームが提供する価値と可能性を、より具体的に体験してもらえる」とコメントした。その上で「さまざまな住居形態に柔軟に対応できる『モジュラー・ホーム・ソリューション』を通じて、ユーザー中心の住まいのイノベーションを継続していく」と述べた。