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Qualcomm Technologiesは2月3日、韓国、日本、シンガポールのスタートアップを対象に、エッジAIソリューションの開発を支援する「Qualcomm AI Innovator Program(QAIPI)2026-APAC」を開始したと発表した。

同プログラムは、コンシューマー機器、ヘルスケア、スマート産業、スマートシティ、教育、産業向けIoTなど幅広い分野でのAI活用を後押しするもの。採択企業には、Qualcomm DragonwingおよびSnapdragonプラットフォーム、Arduino Uno Q開発ボードなどのハードウェアに加え、技術支援やメンタリングを提供する。

資金面では、製品開発費として最大1万ドル、特許出願に関するインセンティブとして最大5,000ドルを支給する。あわせて、Qualcomm AI Hub、Edge Impulse、Arduino Project Hub、GitHubリポジトリなどの開発ツールも利用できる。

プログラムは2段階で進める。まず応募企業を対象に、革新性、技術的な実現可能性、社会的インパクトの可能性、事業性を基準に審査する。応募資格は、韓国、日本、シンガポールで設立・登録されたスタートアップとしている。

採択後は、1対1の技術メンタリング、オンライン教育、技術サポートを実施する。プログラムの終了後には、採択スタートアップが2026年下期のデモデイで業界関係者や投資家に技術を披露する機会も設ける。応募締め切りは2026年5月1日午後3時59分(韓国時間)。

グローバル展開も後押しする。Qualcommによると、前年はシンガポールのSwitchやソウルでのデモデイなどの産業イベントで、採択スタートアップの参加を支援した。2026年3月には、台湾の「Smart City Summit & Expo」にも参加する予定だ。こうした取り組みを通じて、実環境での検証や市場をまたいだ協業を促し、グローバルでの商用化基盤の強化につなげる考えだ。

QualcommのAPAC代表を務めるクォン・オヒョン氏は、「エッジAIへの急速な移行は、APAC全体でイノベーションと生産性を高め、新たな経済成長の機会を生み出している」とコメント。「QAIPIを通じて、スタートアップがアイデアをスケール可能なソリューションへ発展させられるよう支援する。ハイブリッドAIとエッジAIを活用した、低消費電力で高効率、かつプライバシー保護を強化した知能製品の開発を後押ししていく」と述べた。

そのうえで、「強固なエッジAIエコシステムを構築し、次世代の技術リーダーを育成するとともに、さまざまな産業や地域社会に意義あるイノベーションを広げていく」と強調した。

また、Qualcommでエンジニアリング担当バイスプレジデント兼グローバルエコシステム開発プログラムリードを務めるスディプト・ロイ氏は、「韓国、日本、シンガポールで昨年初めて実施したQAIPIを通じ、AIの活用が先端光学やヘルスケアにとどまらず、小売やヒューマノイドロボティクスなど多様な分野へ急速に広がっていることを確認した」と説明した。

さらに、「Qualcommは先進的なプラットフォームの提供に加え、知的財産の保護も支援している。革新的なアイデアを特許で守り、現場で活用できる製品として具体化できるよう後押しする」と述べた。

ロイ氏は「エッジAIが新たな局面に入るなか、今年QAIPIに参加するスタートアップが実環境での技術・製品導入を加速させ、グローバルなイノベーションエコシステムの強化につながることを期待している」と付け加えた。

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