KTが開発した量子鍵配送装置(写真=KT)

KTは2月3日、毎秒30万個(300kbps)の暗号鍵を生成できる量子鍵配送(QKD)装置を自社開発したと発表した。2024年に開発した毎秒15万個の鍵生成が可能な装置に比べ、約1年半で性能を2倍超に高めた。国内技術による量子鍵配送システムとしては最速水準で、海外主要メーカーと同等の性能だとしている。

量子鍵配送装置は、量子力学の特性を利用して暗号鍵をやり取りする装置で、鍵の複製ができないため、物理回線に対する盗聴を原理的に防止できるという。

KTによると、この装置を通信網に導入した場合、1分当たり7万台超の暗号装置に量子暗号鍵を供給できる。

量子鍵配送システムでは、光エネルギーの最小単位である単一光子を扱う。このため、光の分散や散乱などの影響を受けると量子状態が崩れやすく、安定した鍵生成が課題になる。

KTは鍵生成速度の向上に向け、誤り低減フィルターと関連システムを開発した。KT関係者は「フィルターとシステムによって誤りを最小限に抑え、狙ったタイミングで量子状態を生成・検出できれば、鍵生成速度を高めるとともに、システムの性能と信頼性の向上につながる」と説明した。

同社は2025年末、韓国情報通信技術協会(TTA)、韓国電子通信研究院(ETRI)、韓国知能情報社会振興院(NIA)など、韓国内の量子暗号通信技術の開発・認証機関を対象に、関連技術の検証を実施した。

また、量子暗号通信技術を専門とする高麗大学の通信・情報システム研究室の教授研究チームとも共同で検証を進めた。KTは、誤り低減フィルターと関連システムが、次世代ネットワークとされる量子インターネットにも活用できるとみている。

KT未来ネットワーク研究所の所長は「自社の量子通信技術の継続的な開発と技術移転を通じて、国内の量子産業市場の活性化に取り組む」と述べ、「将来の量子インターネット技術の確保に向けた取り組みも続ける」と話した。

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