XRPが軟調に推移するなか、資産運用会社21Sharesがイーロン・マスク氏のAIモデル「Grok」に2026年のXRP価格見通しを尋ねたものの、回答は得られなかった。GrokがBitcoin(BTC)とEthereum(ETH)については数値を挙げて見通しを示していたことから、暗号資産コミュニティで波紋が広がっている。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」は29日(現地時間)、GrokがBTCとETHの価格見通しには応じた一方、XRPには回答しなかったと報じた。
GrokはBTCについて、年内に25万ドル(約3750万円)に達する可能性がある一方、弱気シナリオでは7万5000ドル(約1125万円)まで下落する可能性があるとした。ETHについても、2026年の見通しとして3900ドル(約58万5000円)から6万2000ドル(約930万円)までの幅広いレンジを示した。
その根拠として、BTCではBitmineを率いるトム・リー氏の見方に加え、上場投資信託(ETF)への資金流入や市場動向を挙げた。ETHでは、CoinCodexやChangellyの予測値を引用したという。
これに対し、XRPに関する問いかけには返答がなかったため、ユーザーの間では疑問の声が強まった。あるユーザーは「BTCやETHの予測には答えるのに、なぜXRPだけ避けるのか」と反応した。
もっとも、Grokは過去にはXRPに強気の見方を示していた。今月初めには、XRPが2026年に10ドル(約1500円)へ到達する可能性があると予測。これに対し、あるユーザーが「10ドルに届かなければBitcoinで100ドル(約1万5000円)賭ける」と挑発すると、Grokはその賭けに応じたとされる。
市場では、今回の無回答自体が何らかの示唆を含むとの見方も出ている。AIモデルが特定資産への回答を避ける背景には、データの信頼性や回答精度の限界、運用ポリシー、センシティブな論点への配慮など、複数の要因があり得るためだ。もっとも、同じ投稿のなかでBTCとETHには数値と根拠を示していたことから、XRPだけ無回答だった点が疑念を一段と強めている。
足元では、ETF承認への期待や採用拡大、規制環境の変化を背景に、XRPへの関心が高まっている。仮にXRPが10ドルに達した場合、時価総額は6000億ドル(約900兆円)を超え、MastercardやBank of America(BoA)を上回る計算になる。
市場では、短期的な反発の有無よりも、取引高の回復と買い需要の流入が続くかどうかが当面の焦点との見方が出ている。値動きの大きい局面が続いており、トレンドが確認されるまでは慎重な対応が必要だとの指摘もある。