イーロン・マスク氏の2025年に関する発言を検証した。写真=Reve AI

米Electrekは12月30日(現地時間)、イーロン・マスク氏が掲げてきた「2025年のTesla」に関する見通しを検証し、実現しなかった5項目を整理した。販売台数は前年実績を下回り、ロボタクシーは限定運用にとどまったほか、Tesla Semiと人型ロボット「Optimus」も計画通りには進まなかったと報じた。

まず販売実績だ。2024年はTeslaのEV販売が10年ぶりに前年割れとなった年だった。これを受けて、マスク氏は2025年に20〜30%成長へ戻ると強気の見通しを示していたが、結果は逆だった。年間販売台数は164万台となり、前年を下回った。世界のEV市場が25%成長したのとは対照的な動きとなった。

次にロボタクシーだ。マスク氏は7月、2025年末までに米国人口の半分がロボタクシーを利用できるようになり、100万台が公道を走るとの見方を示していた。だが、実際の運行はテキサス州オースティンの30台にとどまっている。運用も、安全要員を乗せた状態に限られているという。

3つ目は「史上最大級のデモ」に関する発言だ。マスク氏は昨夏、X(旧Twitter)で年末までに過去最大級のデモを披露すると述べていたが、実施されないまま年末を迎えた。Electrekは、数年前に約束していた「米大陸横断の完全自動運転」デモも立ち消えになった流れと重なると指摘した。

4つ目は大型トラックのTesla Semiだ。Teslaは2025年中の生産を目標に掲げていたが、年末時点で生産開始は2026年初めにずれ込むことが明らかになった。Tesla Semiはもともと2019年の投入が予定されていたが、量産にはなお至っていない。

5つ目は人型ロボットのOptimusだ。マスク氏は2025年末までにTesla工場で数千台が稼働するとしていたが、実際には数台規模の試験運用にとどまっている。Electrekによると、現時点でロボットがこなせるのは単純作業に限られ、遠隔操作なしでの運用も難しいという。

こうした未達が繰り返されることで、マスク氏の発言に対する市場の信認が揺らぎかねない。革新に向けた大胆なビジョンはTeslaの強みでもあるが、実行を伴わない見通しが続けば、投資家や消費者の期待をしぼませる要因にもなる。2026年は、マスク氏が言葉ではなく実績でTeslaの技術力を示せるかが問われる年になりそうだ。

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