韓国知能情報社会振興院(NIA)は12月31日、報告書「NIAが見通した2026年の12大AI・デジタルトレンド」を公表した。国内外の主要機関・研究所による将来予測レポートを基に、経済・産業・社会の見通しや主要国の政策動向、世界的な論点を分析し、10大中核技術と12大トレンドを整理した。
NIAが選定した12大トレンドは、(1)AIインフラ覇権競争の激化(2)AIエージェントによる協業と自動化の進展(3)産業現場で進むフィジカルAI革新(4)6Gと衛星通信の融合(5)高度化するAI攻撃に対応するAIセキュリティ技術の台頭(6)自国の技術主権確保(7)バーティカルAIの拡大(8)量子技術の飛躍(9)持続可能なエネルギーインフラへの転換(10)オンデバイスAIの本格化(11)バイオ分野でのAI活用拡大(12)AIメディア主導のコンテンツ拡大――の12項目だ。
報告書では、AIが単なる産業革新の手段にとどまらず、国家間の競争力や戦略資産の中核へと位置付けられつつある点を重視した。とりわけ、AIインフラを巡る覇権争いと、自国主導で技術基盤を確保する技術主権の重要性を主要テーマとして挙げた。
また、AIエージェント、フィジカルAI、バーティカルAIについては、AIが補助的なツールの段階を超え、実際の業務遂行や産業運営を担う方向へ進んでいることを示す動きと分析した。産業全般で構造的な転換が進む可能性があるとみている。
オンデバイスAI、バイオ分野でのAI活用、AIメディアについては、個別最適化されたサービスの広がりを通じて、日常生活や医療、コンテンツ産業で変化が加速すると見通した。
一方、6Gと衛星通信の融合、AIセキュリティ、量子技術、持続可能なエネルギーインフラへの転換については、AIの普及を支える基盤技術として重要性が一段と高まると指摘した。AIの安定運用と長期的な普及を支えるインフラ整備が今後の鍵になるとしている。
ファン・ジョンソンNIA院長は「2026年は、AIが技術革新の枠を超え、国家競争力と社会発展の中核として位置付けられる転機になる」と述べた。