韓国公正取引委員会は11月30日、Webzenがモバイルゲーム「MU Archangel」で販売した確率型アイテムを巡り、当選確率の虚偽表示や重要事項の不告知があったとして、是正命令と課徴金1億5800万ウォンを科したと発表した。電子商取引法違反に当たると判断した。
対象となったのは、「セット宝物抽選券」「フェスティバルルーレット抽選券」「地竜の宝物抽選券」の3商品。Webzenは2020年6月27日から2024年3月2日まで、これらを販売する過程で、一定回数購入するまでは一部のレアアイテムの当選可能性が発生しない仕組みを利用者に知らせていなかった。
公取委によると、問題のアイテムには、51回から150回以上購入して初めて特定アイテムの当選確率が発生する仕組みが適用されていた。それ以前は当選確率が0%だったにもかかわらず、Webzenはこの点を明示していなかったという。
例えば、レベル400以下の利用者が「セット宝物抽選券」で「レジェンド装身具セット石パッケージ」を入手する場合、100回購入して初めて当選確率0.3%が発生する仕組みだった。これに対し、Webzenはこうした条件を説明せず、当選確率を0.88%または0.286%とだけ案内していた。
公取委は、こうした表示が、利用者に初回購入時からレアアイテムを獲得できるかのような誤認を与えるもので、欺瞞的な取引行為に当たると判断した。
Webzenはその後、違反内容を自主的に是正し、一部の消費者に補償を実施した。ただ、被害を受けた利用者2万226人のうち、実際に補償を受けたのは860人にとどまり、補償率は5%に満たなかった。
公取委は今年4~6月、Gravity、Wemade、Krafton、Com2uSの4社についても類似の違反行為を確認したが、十分な返金と補償が行われた点を考慮し、是正命令と過料250万ウォンのみにとどめていた。今回Webzenへの制裁が相対的に重くなった背景には、補償の不十分さがあると説明している。
公取委関係者によると、Webzenが対象期間中に問題の確率型アイテム3種で上げた売上高は、約67億ウォンだった。
公取委はWebzenに対し、今後同様の行為を禁じるとともに、再発防止策を策定して報告するよう命じた。同委関係者は「消費者被害に対する適切な補償が行われなければ、より重い制裁を受け得ることを市場に示した点に意義がある」と述べた。
Webzenは「顧客にご不便をおかけしたことを心よりおわびする」とコメントした。その上で、「返金受付は公式コミュニティで継続しており、公取委の決定を受け止めて再発防止に努める」としている。