FidelityがEthereum上で展開するトークン化マネー・マーケット・ファンド(MMF)「FDIT」の純資産残高が、2億5000万ドルを超えた。
RWAxyzのデータによると、28日時点の純資産残高は2億6620万ドル。この1カ月で約15%増加した。FDITの正式名称は「Fidelity Digital Interest Token」で、既存の米国債MMFをトークン化したデジタル商品だ。
FDITは、米国債やその他の短期政府保証商品に対するオンチェーンの投資機会を提供する。実物資産(RWA)をブロックチェーン上で扱う流れの一環で、伝統金融とデジタル金融をつなぐ取り組みとして位置付けられる。Fidelityは9月初旬にFDITを開始し、BlackRockと並んでトークン化資産市場へ本格参入した。
RWA市場で最大のトークン化ファンドは、BlackRockの「BUIDL」だ。運用資産残高は23億ドルに達する。一方で、BUIDLの資産に占めるEthereumの比率は先月、大きく低下し、複数チェーンへの分散が進んでいるという。
RWAxyzによれば、オンチェーンRWA市場の規模は360億ドルを超え、年初から2倍超に拡大した。資産タイプ別では、プライベートクレジットが全体の過半を占め、残高は187億ドル。米国債や債券のトークン化も活発化している。
Ethereumは引き続きRWAトークン化の中核チェーンで、市場全体の63.7%に当たる116億ドルがEthereum上で運用されている。ブロックチェーン向けオラクルを手掛けるRedStoneは最近のリポートで、RWA市場は来年に600億ドルまで拡大する可能性があると予測した。