生成AIの競争が、情報検索から購買支援へと広がっている。ITメディアのTechRadarは27日(現地時間)、800ドル以下のノートPC選びを条件に、ChatGPT、Google Gemini、Perplexityのショッピング支援機能を比較したと報じた。
まずChatGPTについて、TechRadarは「Shopping Research」機能を、利用者の条件に合わせて提案内容を絞り込むパーソナル型の購買支援ツールだと評価した。ノートPCを探していると入力すると、画面サイズ、バッテリー駆動時間、携帯性、タッチスクリーンの必要性などを細かく確認。さらに、外付けGPUの要否や、用途が一般的な事務作業中心かどうかも尋ねたという。
その後、ChatGPTは数分で推奨製品の一覧を提示し、各製品の長所・短所や価格を整理した購入ガイドを示した。一方で、リンク先はすべてBest Buyで、Amazonなど他の販売サイトの情報は含まれていなかった。価格や在庫情報が常に最新とは限らない点も課題として挙げられた。
Google Geminiについては、Googleの広範なショッピング基盤を活用できる点が強みとされた。ChatGPTが対話を通じて条件を詰める秘書型だとすれば、Geminiは商品データの規模や情報量、小売事業者との連携の広さで優位性があるという。基盤となる「Shopping Graph」には500億件超の製品リストが含まれ、小売全体を横断して継続的に更新されているとされる。
GeminiはChatGPTのような追加質問は行わず、想定される条件に基づいて複数の候補を提示した。各製品には複数の小売業者へのリンクが付され、購入先を比較しやすい構成だった。検索内容によっては店舗への問い合わせ機能も表示され、地域の小売店に在庫や販促情報、入荷時期などを確認できるという。
PerplexityのショッピングAIは、従来のAI検索体験を土台にした別タブ形式で提供される。欲しい製品を入力すると、価格や評価、アップグレードの可否などをカード形式で一覧表示する。
既存のオンラインストアに近いUIに、AIの文脈理解を組み合わせた点が特徴で、直感的に商品を比較しやすい。提携販売事業者と連携した「Instant Buy」ボタンを通じて、プラットフォーム内で決済まで完結できる仕組みも備える。ただし、推奨製品の一部は指定した価格帯を上回っており、推薦精度には改善の余地があると評価された。
TechRadarは総じて、各サービスが購買プロセスの異なる局面で強みを示したと分析した。ChatGPTはパーソナライズされた提案、Geminiは膨大な商品データを生かした比較、Perplexityは分かりやすい購入体験にそれぞれ特徴があるとした。
その一方で、「買い物の助けにはなるが、自分で検索する作業を完全に置き換える段階にはない」「最終的な判断は依然として消費者が下すべきだ」とも指摘した。