Messe Muenchenは3日、分析・試験機器の展示会「analytica Hanoi 2026」を4月22〜24日にハノイで初開催すると発表した。Merck、Anton Paar、RICOH、FOSSなど150超のグローバル企業・ブランドが出展し、韓国からはCHC LabとDAIHAN Scientificが参加する。
背景には、ベトナム北部で進む研究インフラ投資の拡大がある。生産拠点として発展してきた同地域では、研究・試験・認証機能まで含めた産業集積へのシフトが進み、グローバル企業の関心を集めている。
ハノイ、バクニン、ハイフォン、フンイエンを結ぶ北部産業ベルトでは、研究施設や品質管理関連施設の整備が進む。ハノイ近郊のフンイエン省では、約300ヘクタール規模の医薬・バイオテクノロジー産業団地の造成が進んでおり、分析・試験機器の需要拡大が見込まれる。
Messe Muenchenによると、ベトナムのライフサイエンスおよび分析機器市場は、2025年の138億ドルから2033年には229億ドルに拡大する見通し。年平均成長率は8%台を見込む。製造業の高度化に加え、輸出向け品質規制の強化や、医薬、食品、半導体分野の拡大が追い風となる。
これまでベトナムの分析機器需要は南部のホーチミンを中心に形成されてきたが、近年は北部の存在感が高まっている。電子・半導体の生産ラインが集積する北部では、工程管理向けの品質管理機器や材料分析機器の需要が連動して伸びている。
会期中は、学術会議と実務向けプログラムを併催する。ベトナム分析科学会やVNU科学大学などが参加する学術会議では、グリーン・環境化学、食品安全、半導体プロセス、バイオ医薬などをテーマに議論する。
あわせて、ISO/IEC 17025やGLPといった国際規制への対応戦略、研究室市場の見通しも取り上げる予定だ。
会場内の「ライブ・ラボ」では、実際の実験室環境を再現し、機器の稼働プロセスをデモンストレーションする。来場者が機器性能を直接比較・検証できる構成とし、研究機関や製造業の導入判断を後押しする。
Messe Muenchen AsiaのCEO、マイケル・ウィルトン氏は「北ベトナムは、実験室分野のイノベーション需要が急速に高まっている地域だ」としたうえで、「ハノイでの初開催を通じて、グローバルなソリューション企業と現地の研究・産業コミュニティの連携を強化したい」とコメントした。