香港金融管理局(HKMA)と上海の関係機関が、ブロックチェーン技術を活用した貿易デジタル化で連携する。貿易データや電子船荷証券(e-BL)、金融アプリケーションをつなぐ基盤の研究を進め、貿易金融や貨物書類処理の効率化を目指す。Cointelegraphが2日(現地時間)に報じた。
HKMA、上海データ局(SDB)、国家ブロックチェーン技術革新センター(NTICBC)は、貿易デジタル化に関する覚書(MOU)を締結した。2024年に始動した「プロジェクト・アンサンブル」の一環で、ブロックチェーン基盤プラットフォームを共同研究する。主眼は、貿易データとe-BL、金融アプリケーションの連携にある。
プロジェクト・アンサンブルでは、HKMAの金融データ基盤「Commercial Data Interchange(CDI)」を活用し、貨物・商流データを貿易金融に生かす枠組みを検討している。HKMAは2022年にCDIを導入しており、企業のデータ活用を後押しし、融資手続きの効率化につなげているとしている。
今回の協力枠組みには、HKMAの「Project CargoX」も含まれる。貿易データの活用を一段と進め、金融サービスの高度化を支援する狙いがある。
HKMAのハワード・リー副総裁は、今回のMOUについて、香港と上海のデジタルイノベーション協力における重要な節目になるとの認識を示した。貨物貿易と金融のデジタル活用を進め、両者を結ぶインフラの整備を模索する考えも示した。
SDBのシャオ・ジュン局長は、今回の取り組みをデータ主導のイノベーションに向けた重要な段階と位置付けたうえで、安全で効率的なデジタルインフラの構築を目指すと述べた。