Huaweiは、スペイン・バルセロナで開催された「MWC 2026」で、エージェント型通信ネットワーク(ACN、Agentic Communication Network)を発表した。AIエージェント同士が直接やり取りする時代を見据え、既存の通信ネットワークをAIエージェント向け基盤へと転換する構想だ。
Techzineによると、HuaweiはACNを、今後拡大するAIエージェント間通信に対応する次世代ネットワークとして位置付けている。
中核機能として挙げたのは、デジタルID管理、動的グループ通信、協調タスク向けのセッション管理の3つ。数億規模のAIエージェントがネットワークに接続し、相互に情報をやり取りする環境を想定している。
従来のネットワークは、端末からサービスプラットフォームへ接続する形が中心だった。一方、Huaweiは、AIエージェント同士が直接通信する需要が急速に高まっているとみており、ACNを物理空間とデジタル空間をまたぐインテリジェントなインフラとして打ち出した。
デジタルID管理では、従来のSIMベースの仕組みを拡張し、各エージェントが利用可能な機能や属性情報をネットワークに登録できるようにする。サービス要求が発生すると、ACNが適切なエージェントを見つけ出し、通信を許可する仕組みだ。
動的グループ通信では、協調タスクごとに一時的なネットワークを動的に生成する。エージェント間のデータ交換はネットワーク内で直接処理し、タスクグループごとに分離された環境を設けることで、データの外部流出を防ぐとしている。
また、ACNは、エージェントの意図に基づいて適切な相手先を自動で選定し、エージェント間のタスク単位のセッションも形成する。アプリケーション層からネットワーク層まで、さまざまなエコシステムや端末種別、ネットワークドメインをまたいだ連携を支援するという。
HuaweiはMWC 2026で、エージェントコアソリューションもあわせて発表した。トラフィック急増などネットワーク要件の変化に対応し、エージェントネットワークの商用展開を見据えた取り組みとしている。
あわせて、通信分野におけるエージェント通信プロトコルの標準化に向けたオープンソースプロジェクト「A2A-T」も公開した。ドメインをまたぐワークフロー統合に要する期間を、数カ月から数日へ短縮することを目標に掲げている。