イスラエルのAIスタートアップZyGが、シードラウンドで5800万ドルを調達した。DTCブランド向けに、製品の市場性検証からマーケティング、物流、顧客維持までをAIエージェントで支援する事業を展開する。米SiliconANGLEが2日(現地時間)に報じた。
今回の調達はLightspeed Venture Partnersが主導し、Bessemer Venture PartnersやViola Venturesなどが参加した。
ZyGは、DTCブランドの創業者がグローバルブランドへ成長する過程をAIエージェントで支援するプラットフォームを開発している。共同創業者兼CEOのオメル・カプラン氏は、新規のDTC商品の9割超が大きく成長できないとしたうえで、その背景には、優れた商品を生み出しても、マーケティングやデータ分析、資金調達までを創業者1人で担うのが難しいという現実があると説明している。
こうした課題に対し、ZyGはAIエージェントで対応する構えだ。
同社によると、プラットフォームではまず、AIエージェントを活用した市場性テストを通じて商品の成長可能性を見極める。評価の高い商品には提携を打診し、提携後はオンラインストアの構築、パフォーマンスマーケティング、SEO、インフルエンサーマーケティング、物流の最適化、顧客獲得や維持までを担う。
収益モデルは、売り上げに応じて一定割合の手数料を受け取る仕組み。創業者はブランドと知的財産権の所有権を維持できる。ZyGのスコアが特に高い商品については、投資家ネットワーク「ZyG Edge」を通じて資金支援を受ける機会もあるという。
カプランCEOは「ZyGが提供するのは、成長を実行に移すためのオペレーティングシステムだ。パートナーは持ち分を守りながら、イノベーションに集中できる」と述べた。