写真=SK Telecom。2日に開かれたMWC26関連のAI DCカンファレンスで、チョン・ジェホンCEOが基調講演した

【バルセロナ】SK Telecomは3日、スペイン・バルセロナで開催中のMWC26に合わせ、主要な海外通信事業者とAIデータセンター、独自AIモデル、AI RANを中心とする協業を協議したと発表した。あわせてAI DCカンファレンスも開催し、AI時代における通信事業者の役割拡大を打ち出した。

同社によると、チョン・ジェホンCEOは2日から現地で主要通信事業者の経営陣と相次いで会談し、AIデータセンター、AIモデル、AI RANといった中核分野での協業策を協議した。

SK Telecomは2日、「AI転換期、通信インフラを再設計する」をテーマにグローバルAI DCカンファレンスを開いた。会場にはチョンCEOのほか、チョン・ソククンAI CIC長、ビル・チャンSingtel Digital InfraCo CEO、サブリ・アルブレイキe& International CTO、ヤナセ・タダオNTT CBDOらが出席した。

チョンCEOは基調講演で、「AIが新たな基準となった今、通信事業者の役割も進化しなければならない」と指摘。「通信事業者はデータを速く安全に届けるだけでなく、AIインフラの設計者であり、その担い手にならなければならない」と強調した。

また、通信事業者が持つ資産や運用ノウハウが、「ローカルAI」の商用化に向けた重要な鍵になるとの認識も示した。ビッグテックとの競争と協調が同時に進む中、通信事業者が今後の市場変化にどう対応するかが問われると述べた。

同社は2日、SKグループの総合力を生かしたAIデータセンターインフラ、独自のAIファウンデーションモデル「A.X K1」、産業分野・法人向けAIサービスを一体で提供する「ソブリンAIパッケージ」を紹介した。国家のAI主権を守りながら、事業革新の加速につなげるのが狙いとしている。

討論セッションでは、AIデータセンターの技術革新、規制対応、推進戦略を議論した。参加者は、AIデータセンターが大規模な電力、高性能機器、超高速ネットワークを同時に必要とする高度なインフラであることを踏まえ、通信事業者間の共同対応が必要だとの認識で一致した。

チョンCEOは個別のビジネスミーティングも重ね、グローバルAIパートナーシップの拡大に動いた。ハテム・ドゥイエダルe&グループCEO、ハリソン・レンCSOらと会談し、AIインフラ拡張に向けた協力を継続することで一致したという。

3日には、欧州の大手通信事業者Orange Groupのクリステル・ハイデマンCEO、ブルーノ・ジェルビブCTIOと会談する予定だ。Orange Groupの加入者数は欧州・中東・アフリカで3億4000万人に上る。両社CEOによる公式会談は今回が初めてとなる。

欧州での中核パートナーであるDeutsche TelekomとのAI連携も強化する。チョンCEOはティム・ヘットゲス会長らと会い、SK TelecomのAIデータセンター構築計画や運用能力、「A.X K1」の開発経験、AI RAN技術を共有し、共同事業の可能性を探る予定だ。

チョンCEOは「AI時代の競争力は技術そのものだけでなく、インフラをどう設計し、どう接続するかにかかっている」とした上で、「グローバル通信事業者とともに、信頼できるAIインフラとサービスのエコシステムを構築していく」と述べた。

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