米国とイランを巡る緊張の高まりを受けて原油価格が急騰し、ビットコインを含む金融市場全体に下押し圧力が強まるとの見方が出ている。BeInCryptoが2日、報じた。
報道によると、ドナルド・トランプ米大統領は、イランとの軍事的衝突が少なくとも4週間続く可能性に言及した。世界最大の海運会社Maerskはホルムズ海峡の通航を全面的に停止。Goldman Sachsは、原油価格が1バレル当たり最大15ドル上昇する可能性があると見込んでいる。市場では、120〜150ドルまで上昇する可能性も指摘されている。
原油高の影響はエネルギー市場にとどまらない。インフレ圧力を強め、利上げ観測を通じて暗号資産市場の流動性を縮小させる要因になり得るためだ。過去にも原油高が主要中央銀行の金融引き締めを招き、ビットコインなどリスク資産の重荷となった局面があった。
今回も同様の展開となる可能性がある。Bloombergによると、米・イランの緊張が続くなか、暗号資産市場ではリスク回避姿勢が強まっている。金利上昇が本格化すれば、レバレッジ取引の清算が加速するとの見方もある。
今後4週間は、原油価格が暗号資産市場の重要な変動要因になる公算が大きい。緊張が和らぎ、原油相場が落ち着けば、リスク資産への投資心理が持ち直す余地がある。一方で原油高が長引けば、ビットコインは流動性面で一段の圧迫を受ける可能性がある。
市場では、イラン情勢は短期的なショックにとどまり、その後は比較的早期に落ち着くとの見方も出ている。暗号資産アナリストのCrypNuevoは「深刻な衝突に発展しない限り、ビットコインはほどなく回復する」と分析した。
一方で、下落基調の長期化を見込むアナリストも少なくない。BitBullは「ビットコインは繰り返し下落パターンを示しており、4万5000ドルまで追加調整する可能性がある」と指摘した。