【バルセロナ=デジタルトゥデイ Jin-ho Lee記者】KTは2日(現地時間)、MWC26で光化門広場をモチーフにしたブースを公開し、AIを活用した産業AX戦略や次世代通信技術、ロボット基盤を紹介した。会場ではAIオペレーターによる案内やAR体験、映像分析デモなども実施した。
ブースはメイン展示会場の第4ホールに設けた。世宗大王像やKT光化門ビル西館、世宗文化会館などを再現し、光化門広場を想起させる構成とした。光化門駅の案内板やKフードゾーンも設け、韓国の通信史をたどる映像も上映した。
Kカルチャーをテーマにした空間では、「Agentic Fabric」「Agent Builder」「Agentic AICC」「Vision Track」などを展示した。このうちVision Trackについては、8時間分の映像を10秒で分析し、行方不明者の捜索に活用できる処理性能を示した。KTは、その背景として大量データとサブスクリプション型プラットフォーム「DPaaS」の活用を挙げた。
あわせて、ロボット・設備・ITシステムを単一の知能型エコシステムとして連携させるフィジカルAI戦略も紹介した。ロボットプラットフォーム「K RaaS(Robot as a Service)」も展示し、クラウド環境に最適化した構造により、世界各地に分散した異種ロボットや設備をリアルタイムで監視し、統合運用・管理できると説明した。
会場では、ロボットが棚搬送ロボットに指示を出して物品を運ぶデモも行った。VLA(Vision-Language-Action)エージェントを搭載し、認識・推論・行動を一体で担う点を特徴とする。
ネットワークゾーンでは、KTのAIネットワーク構想を紹介した。自社AIモデル「ミドゥム」を活用したAIオペレーター「ユナ」が案内役を務め、液浸冷却を適用したサーバ、AI LAN、量子鍵技術などを来場者に説明した。
体験型展示も用意した。Kスポーツゾーンでは、サッカー韓国代表のイ・ガンイン選手をAIで再現し、来場者に応援メッセージを届けた。あわせて、サッカーのシューティングイベントも実施した。K-POPアイドル「Cortis」と楽しむARダンス体験プログラムでは、来場者がCortisの動きをまねる様子を大型ビジョンに映し出し、AIが動きを認識して採点した。
F&Bゾーンでは、Hihorderを基盤とするスマート注文・決済サービスを体験できるようにした。アーカイブゾーンでは、KT光化門ビル西館「オンマル」の開館記念コンテンツとともに、光化門を背景に韓国の通信史を紹介した。
KTのユン・テシク ブランド戦略室長(常務)は「韓国を象徴する光化門広場をコンセプトに、革新的なAI技術とKカルチャーの融合をグローバルの舞台で示した」とコメントした。そのうえで「今後も、技術と感性が調和するKT独自のブランド価値を発信していく」と述べた。