AnthropicのAI「Claude」。写真=Shutterstock

米軍は、トランプ米大統領が連邦政府機関にAnthropic製AIの利用停止を指示した後も、大規模なイラン空爆で同社の「Claude」を使用していた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が2月28日、関係者の話として報じた。

WSJによると、中東を担当地域とする米中央軍(CENTCOM)を含め、各地の主要司令部でClaudeの利用が続いている。軍関係者は、CENTCOMが情報分析や標的識別、作戦シナリオのシミュレーションにClaudeを活用してきたと説明したという。

トランプ政権とAnthropicの対立はここ数カ月続いている。契約交渉では、米国防総省が合法な範囲での幅広い利用を求めたのに対し、Anthropicはこれを受け入れなかったとされる。

米政府は、Anthropicが民主党系の有力支援団体と関係を持つことや、政権のAI政策に反対するロビー活動を行ったことも問題視している。トランプ氏は先週金曜日、関係機関にAnthropicとの協力停止を命じ、国防総省は同社をサプライチェーン上の安全保障リスクに指定した。

WSJによると、Claudeはベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の拘束作戦にも投入された。

国防総省は代替に向け、OpenAIやイーロン・マスク氏率いるxAIと、機密環境で利用する契約を結んだ。もっとも、AI専門家の間では、Claudeを他のモデルに完全に置き換えるには数カ月を要するとの見方が出ているという。Claudeはデータ分析企業Palantirなど複数の協力会社のシステムと接続されており、短期間での切り替えは難しいとWSJは伝えている。

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