ビットコインは金建てで安値圏に近づいているとの見方が出ている。写真=Reve AI

ビットコインは金建てでみると、下落局面の終盤に差しかかっている可能性がある。ブラジル最大の暗号資産取引所Mercado Bitcoinで調査責任者を務めるロニ・ススター氏は、金に対してビットコインが大きく値下がりした局面は、相場の底打ちを示すシグナルになり得ると指摘した。

米ブロックチェーンメディアCoinDeskが1日(現地時間)に報じたところによると、ビットコインのドル建て最高値は2025年10月の約12万6000ドルだった。過去のパターンに照らすと、ドル建てでは下落トレンドが2026年末まで続く可能性が高いという。

一方、金建てのピークは2025年1月だった。これまでの12〜13カ月のサイクルを当てはめると、底は2026年2月ごろ、反発は3月以降に始まる可能性があるとしている。

ビットコイン技術企業Jan3のCEOで、ビットコイン支持者として知られるサムソン・モウ氏もX(旧Twitter)で同様の見方を示した。モウ氏は「ビットコインは金の時価総額や世界の通貨供給量と比べて24〜66%割安で、逆に金は割高な状態にある」と分析した。

こうした見方の背景には、世界経済の不確実性の高まりがある。ドナルド・トランプ米大統領の新たな任期入り後、貿易関税、米国内の政治対立、中国やイランとの緊張激化が市場を揺らした。

なかでもイランとの対立は軍事衝突に発展し、世界不確実性指数を押し上げた。これを受けて金価格は過去1年で80%超上昇し、5280ドルを付けた。金高騰を背景に、ビットコインの金建てでの弱さが一段と意識されている。

一方、ビットコイン上場投資信託(ETF)からは資金流出が続いている。昨年11月以降の流出額は約78億ドルに達し、総額616億ドルの12%相当が引き揚げられた計算になる。

ただ、短期的な不安を背景にした売りが出る一方で、大口投資家は今回の下落を買い場とみているようだ。アブダビの投資会社Mubadala Investment CompanyとAlwathba Investmentは、2月中旬にスポット・ビットコインETFへの投資を拡大した。

市場関係者の間では、こうした局面では恐怖が強いときほど買いを検討すべきだとの見方もある。ススター氏は「歴史的にみると、恐怖局面で買う方が過熱した市場で買うよりも効果的だった」としたうえで、「いまが底だと断言はできないが、統計的には最適な買いゾーンに入っている」と強調した。

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