NVIDIAは、モバイルワールドコングレス(MWC)バルセロナの開幕を前に、AI-RANを中核とする6G構想を公表した。通信事業者や関連企業と連携し、通信網をAIネイティブなインフラへ進化させる方針だ。
3月1日付のSiliconANGLEによると、同構想にはBooz Allen Hamilton、BT Group、Cisco、Deutsche Telekom、Nokia、T-Mobileなどが参画する。
ジェンスン・フアンCEOは「AIがコンピューティングを再定義し、人類史上最大規模のインフラ構築をけん引している。次は通信だ」とコメントした。
NVIDIAが掲げる狙いは、AI-RAN(artificial intelligence radio access network)を通じて、世界の通信網をAIインフラへ転換することにある。AI-RANについて同社は、ソフトウェアによって継続的に進化するAIベースのネットワークアーキテクチャであり、リアルタイムでの高度化を可能にする技術だと説明している。
6Gは2028年に初期の試験サービスが始まり、2030年に商用化される見通しだ。
NVIDIAはあわせて、T-Mobile、SoftBank、Indosat Ooredoo HutchisonとAI-RANの商用化に向けて協力すると発表した。
また、自律型通信ネットワークの実現に向けた取り組みとして、Nemotronを基盤とする大規模通信言語モデル(LTM)や、ネットワーク運用エージェントの構築ガイド、エネルギー削減、ネットワーク設定、マルチエージェントオーケストレーションを盛り込んだ運用ブループリントも公表した。
NVIDIAとTech Mahindraは、通信事業者がドメイン特化型の推論モデルを微調整し、ネットワーク運用センターのワークフロー向けエージェントを構築する手法をまとめたオープンソースガイドも共同で公開した。