PCB設計自動化プラットフォームを開発するFluxが、3700万ドルを調達した。AIを使ってPCB設計や部品選定、コスト最適化を支援するほか、ファームウェア開発にも対応する。
米SiliconANGLEが2月28日(現地時間)に報じた。今回の調達総額には、8VCが主導したシリーズBラウンドに加え、Outsiders FundとBain Capital Venturesが参加した1000万ドルのシードラウンドが含まれる。
PCB(プリント基板)は、電子部品を接続する平面基板で、プロセッサやセンサー、キーボードなど幅広い機器に使われている。FluxはAIプラットフォームを通じて、利用者が必要な機能を入力すると、それに応じたPCB設計、部品候補、コスト削減案を自動提示する。
同社はPCB設計にとどまらず、ファームウェア開発も支援する。従来は開発者がPCBのハードウェア特性を深く理解する必要があったが、こうした工程の自動化によって開発スピードを大幅に高めたとしている。
AIを活用し、ファームウェアの互換性テストやコード生成にも対応する。専門知識が限られる利用者でもPCBを設計しやすくする狙いだ。
調達した資金は、AI開発能力の強化に加え、外部のPCBシミュレーションツールや部品データベースとの連携拡大に充てる計画だ。マティアス・ワグナーCEOは「従来のハードウェア開発は非常に複雑だったが、われわれは設計コストをほぼゼロまで下げ、誰でも容易にPCBを開発できるようにしている」と述べた。
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