韓国産業通商資源部は1日、2月の輸出額が前年同月比29.0%増の674億5000万ドルとなり、2月として過去最高を更新したと発表した。半導体輸出の急増が全体を押し上げ、貿易収支は155億1000万ドルの黒字と、過去最大となった。
旧正月連休の影響で稼働日数が3.0日減ったものの、輸出は9カ月連続で月別最高を更新した。1日当たりの輸出額は49.3%増の35億5000万ドルで、初めて30億ドルを上回った。
貿易黒字は13カ月連続。品目別では半導体が輸出全体をけん引し、2月の輸出額は251億6000万ドルと、前年同月比160.8%増だった。
AI投資の拡大を背景とする旺盛な需要とメモリ価格の上昇が続いたことが寄与した。半導体輸出が200億ドルを超えるのは3カ月連続。DDR4 8GBメモリの固定価格は、1年前の1.35ドルから13.0ドルへと863%上昇した。
このほか、コンピューターは25億6000万ドルで221.6%増となり、SSD輸出の好調を背景に5カ月連続で増加した。船舶は22億ドルで41.0%増、無線通信機器は14億7000万ドルで12.7%増、バイオヘルスは13億1000万ドルで7.1%増だった。
一方、自動車は48億1000万ドルで20.8%減、自動車部品は14億5000万ドルで22.4%減だった。旧正月連休で稼働日数が減り、生産が落ち込んだことが響いた。
石油製品は輸出数量こそ増えたが、国際的な原油安による単価下落で37億3000万ドルと3.9%減となった。石油化学は15.4%減、鉄鋼は7.8%減で、いずれも供給過剰に伴う価格下落の影響を受けた。
地域別では、主要9地域のうち7地域で輸出が増加した。米国向けは128億5000万ドルで29.9%増となり、2月として過去最高を記録した。
米国向けでは、半導体が342%増、コンピューターが328%増と大きく伸びた。バイオヘルス、石油製品、二次電池なども総じて増加した。
中国向けは春節の影響で多くの品目が伸び悩んだものの、半導体、コンピューター、石油製品の大幅増を受け、34.1%増の127億5000万ドルとなった。ASEAN向けは124億7000万ドルで30.4%増、EU向けは56億ドルで10.3%増と、いずれも2月として過去最高だった。
輸入額は7.5%増の519億4000万ドルだった。原油は54億3000万ドルで、価格下落の影響により11.4%減少した。
一方で、半導体は67億6000万ドルで19.1%増、半導体製造装置は25億6000万ドルで43.4%増、電話機は10億3000万ドルで80.2%増となった。エネルギーを除く輸入額は426億4000万ドルで、9.6%増だった。
キム・ジョングァン産業通商資源部長官は、「2月の輸出は旧正月連休による稼働日数の減少にもかかわらず、半導体、コンピューター、船舶など主力品目がけん引し、9カ月連続で増加基調を維持した」と評価した。
そのうえで、「最近の中東情勢の緊迫化や米国の関税政策により、輸出を取り巻く対外不確実性は高まっている」と指摘した。「韓米の関税合意で確保した利益のバランスと対米輸出環境が損なわれないよう、米国と緊密に意思疎通を続けるとともに、対米投資特別法の早期成立に向けても万全を期す」と述べた。
さらに、「いかなる対外環境の変化にも揺るがない貿易構造を確立する」とし、2月25日に公表した省庁横断の輸出拡大策に基づき、輸出品目・市場の多角化、金融・展示会・インフラなど輸出支援体制の刷新、中小企業や地方企業への段階別支援による裾野拡大を進めると強調した。「今年は世界の輸出5強への飛躍を目指す」としている。