Googleの「Gemini 3.1 Pro」が、企画の検証から映像・画像解析、SVG生成、調査支援まで活用範囲を広げている。性能向上に伴い、AIを単なる応答ツールではなく、具体的な作業を支援する存在として使いこなす場面が増えており、目的に応じたプロンプト設計の重要性も高まっている。
TechRadarは2月26日(現地時間)、Gemini 3.1 Proの強みが表れる5つのプロンプト例を紹介した。
1つ目は、あえて計画の弱点を洗い出す検証だ。例えば「遅めの夕食の後にルーフトップで星を見る」といったデートプランを示し、現実に破綻しそうな点を3つ挙げた上で、それぞれに代替案を用意して予定を組み直すよう求める使い方を取り上げた。
Geminiは、星を見る前に遅い夕食を入れると、天候次第でムードを損ねかねないと指摘。これを踏まえ、状況に応じて選べる分岐を盛り込んだ計画へと修正したという。
こうした使い方はデートに限らない。事業提案や旅行日程、重要なキャリア転換など、後になって弱点が表面化しやすい場面でも応用できる。失敗シナリオを先回りして検討することで、漠然とした不安を具体的な代替策に落とし込めるとしている。
2つ目は、映像の美的要素を分析し、実在の場所と結び付ける使い方だ。スタジオジブリ風の風景映像を基に、米ニューヨーク州内で近い雰囲気の場所を提案させるといった例が紹介された。アニメの世界観に近い現実のロケーションを探す発想で、ロケ地選びやテーマパーティーの企画などにも応用できるという。
3つ目は、画像から空間の状況を読み取り、問題解決を支援する機能だ。半分まで組み上がったレゴの車と残りのパーツを見せると、より安定した構造にするための組み立て方を提案できる。家具の組み立てや簡単な住宅修理など、日常作業での活用余地もあるとしている。
4つ目は、SVG生成への対応だ。Gemini 3.1 Proはコードを生成するだけでなく、対話的なアニメーションも作成できる。例として、星がまたたく夜空やロケットが飛ぶシーンをアニメーションとして生成する使い方が挙げられた。
これにより、カスタムのデジタルカードや教育用コンテンツを制作しやすくなり、高度な開発スキルがなくても比較的完成度の高いグラフィックを作成できるとしている。
5つ目は「Deep Research」モードだ。趣味性の高いテーマでも、専門的な情報を整理した実用ガイドを作れる点が特徴という。例えば、既存のペーパーバックを高級感のあるハードカバーに作り替える方法を調べ、適した事例や作業手順を整理するといった用途を想定している。
TechRadarは、AIが専門知とDIYの発想を組み合わせたガイドを生成することで、断片化した情報をまとめて整理したいユーザーにとって有用なツールになり得ると評価した。
Gemini 3.1 Proは、企画検証から映像・画像解析、コード生成、グラフィック制作、深掘り調査まで活用領域を広げている。一方で、成果物の正確性や再現性はプロンプト設計と検証の進め方に左右されるため、目的に応じて問いを具体化し、出力内容を丁寧に確認する姿勢が欠かせない。