XRPコミュニティで活動する分析家Austinが、暗号資産の資産観を巡り「ドル建ての評価額ではなく、トークン保有量の順位に目を向けるべきだ」との考えを示し、注目を集めている。XRPのリッチリストでは、上位1%に入る目安が4万6277XRPとされる。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、Austinは最近の投稿で「ドルで上位1%を目指すのではなく、XRPで上位1%に入ることを目標にすべきだ」と主張した。価格変動に左右される評価額より、保有者全体の中でどれだけ多くのXRPを持つかを重視すべきだという考え方だ。
XRPのリッチリストのデータでは、上位1%の保有者に入るには4万6277XRP以上が必要とされる。対象となるウォレット数は、全体約765万のうち約7万6580にとどまる。
XRP価格を1.44ドル前後とすると、上位1%入りに必要な金額は約6万6638ドルとなる。一部の支持者の間では、将来的な値上がり余地を踏まえれば、現在の価格帯は長期目線でなお低い水準だとの見方も出ている。
例えばXRPが10ドルに達した場合、4万6277XRPの価値は約46万2770ドルに膨らむ計算になる。こうした見方を背景に、足元のドル建て評価額よりも、まず保有量を積み上げることを優先すべきだとの声が強まっている。
保有分布をみると、上位層に入るための水準は段階的に示されている。上位5%入りには7733XRP以上、上位10%入りには2229XRP以上が必要だ。それぞれ約38万2898ウォレット、約76万5796ウォレットが該当するとされる。
一方、大半の保有者は少額保有にとどまる。0〜20XRPのウォレットは372万超、20〜500XRPのウォレットも約255万に達しており、上位層との開きの大きさがうかがえる。
こうした分布を踏まえ、コミュニティ内では「数百XRPから数千XRPを積み増すだけでも順位が大きく変わる可能性がある」との見方も出ている。一定水準を超えて継続的に買い増せば、相対的な順位を早い段階で引き上げられる可能性があるという考えだ。
Austinの発言は、XRPの長期保有層で広がる視点の変化を映している。総資産をドル換算で比較するのではなく、総供給量や保有者全体に対して自らがどの程度の比率を占めるかを重視する考え方だ。
もっとも、XRPの先行きはなお不透明で、価格が10ドルを超えるかどうかはあくまで予測の域を出ない。それでも一部のコミュニティ参加者は、まずリッチリストで上位に入ることを優先し、評価額の上昇はその後についてくるとの戦略を共有している。
焦点となっているのは短期的な価格見通しではなく、投資判断の軸だ。ドル建てのリターンを追うのか、それともトークン保有比率の引き上げを優先するのか。XRPコミュニティでは、Austinが示した「ドルで上位1%になることは忘れろ。XRPで上位1%に集中しろ」とのメッセージをきっかけに、こうした議論が続いている。