写真=Perplexity

Perplexityは25日(現地時間)、調査から設計、コーディング、展開、管理までを一貫して処理する統合AIエージェント「Perplexity Computer」を公開した。複数の先端AIモデルを組み合わせ、業務フロー全体を自動で進めるのが特徴。まずは有料プラン「Perplexity Max」契約者向けに提供し、今後は「Enterprise Max」ユーザーにも開放する予定だ。

Perplexity Computerは、ユーザーが目的を指示すると、必要な作業を複数の下位タスクに分解し、それぞれに適したAIモデルを自動で割り当てて実行する。例えば、地域向けのデジタルマーケティング施策の企画・実行や、特定業務向けAndroidアプリの開発といった依頼に対応し、複数モデルの連携によって成果物を生成する仕組みだ。

中核となるモデルはAnthropicのClaude Opus 4.6。これに加え、Gemini、Nano Banana、Veo 3.1、Grok、ChatGPT 5.2などを用途に応じて組み合わせる。単一モデルに依存する従来型のエージェントサービスとは異なり、システム側がモデルを自動で選び分けることで、利用者の設定負担を抑えるとしている。

実行環境は分離されたクラウド基盤上に構築されており、ローカルファイルや実ブラウザ、リアルタイムのツール連携も利用できる。Perplexityは、「すべての処理は統制されたコンピューティング環境で行われ、あらかじめ用意された連携機能によって追加設定なしで使える」と説明している。

同社によれば、Perplexity Computerは、過去のオープン型エージェントツールが抱えていた課題も踏まえて設計したという。前身とされるOpenClawはローカル端末で動作し、高い拡張性を備えていた一方、未検証のプラグインやセキュリティ上の脆弱性によって、誤動作やデータ損失の事例が発生していたとされる。

こうした反省を受け、Perplexityはクラウド基盤へ軸足を移し、連携機能を厳選することで拡張性を一定程度絞り込んだ。OSレベルで広く開放する構造ではなく、アプリストア型のハブモデルを採った形だ。

AI業界では、エージェント型システムを巡る競争が一段と激しくなっている。OpenAIも関連人材の採用を進めており、サム・アルトマンCEOは、エージェント技術が今後の中核製品の方向性になるとの見方を示している。

Perplexity Computerは、マルチモデルの最適化によってオープン型システムのリスクを抑えつつ、実用性を高めようとする試みといえそうだ。一方で、大規模言語モデルには依然として誤りのリスクがあり、データのバックアップや出力結果の検証は引き続き重要になる。

AIの役割が単なる応答生成から実際の業務遂行へ広がるなか、マルチモデル型のエージェントプラットフォームは新たな競争領域として存在感を強めている。

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