GSMAのアジア太平洋総括代表を務めるジュリアン・ゴーマン氏は2月27日、SKTのMWC26出展について、AIと通信の融合を軸に産業変革の将来像を示す場になるとの期待を示した。AIネイティブネットワークやAIデータセンターなどの基盤技術に加え、製造やヘルスケアへ広がるフィジカルAIの展開にも注目しているという。
ゴーマン氏はSKTニュースルームとのインタビューで、「MWC26でSKTは、AIと通信の融合を通じて産業全体の革新ビジョンを提示すると期待している。中核インフラの実力はもちろん、フィジカルAIサービスの方向性にも注目している」と述べた。
同氏は、SKTが過去16年間にわたりMWCで存在感を示してきたと評価した。「SKTのMWC参加は、モバイルイノベーションの最前線で業界をけん引してきた代表的企業であることを示している」としたうえで、「LTEや5Gの先導からAI、大規模言語モデル(LLM)に至るまで、技術的な可能性だけでなく、事業化の可能性や社会的価値も併せて提示してきた」と語った。
SKTは、来月2日に開幕するMWC26で、AIインフラ、モデル、サービスまでを包括する「フルスタックAI」戦略を披露する。約992平方メートルの展示スペースでは、「AI for Infinite Possibilities」をテーマに、自社技術を世界に向けて紹介する予定だ。
ゴーマン氏は、AI RANをはじめとするAIネイティブネットワーク技術、ネットワーク運用向けAIエージェント、AIデータセンター、エージェンティックAIシステムといった中核基盤に注目していると強調した。あわせて、製造やヘルスケアなどの現場へ広がるフィジカルAIサービスにも期待を寄せた。
また、「グローバル・テルコAIアライアンスの設立は、世界の通信業界におけるAI普及を加速させる象徴的な事例だ」と述べた。そのうえで、「SKTは単なる製品展示にとどまらず、業界の方向性を示すリーダーシップを発揮してきた」と評価した。
さらに同氏は、通信事業者が単なる接続提供者を超え、ソブリンAIを支える信頼基盤へと進化しつつあるとの見方も示した。SKTについては、韓国語に特化したLLMの開発とオープンソース公開、AnthropicやOpenAIなどグローバル企業との協業、GPU as a Serviceの構築を通じて、AIバリューチェーンの上位領域へと踏み込んだと評価した。
ゴーマン氏は「SKTの展示ブースは、接続分野にとどまらず、社会全体でAIが果たす役割をエンドツーエンドで示すものになるだろう。グローバル企業との有意義な議論や協業を促す場にもなる」と述べた。