ロッテは2月26日、辛東彬会長が大田市のKAIST本院で名誉経営学博士号を授与されたと発表した。科学技術を基盤とした産業革新と社会的価値の創出への貢献が評価されたとしている。
KAISTは授与理由について、辛会長がESGをグループ経営の中核に据え、責任ある経営を実践してきた点を挙げた。あわせて、科学技術を基盤に産業転換と社会的価値の創出を進めてきたことも高く評価した。
辛会長はKAISTとの産学連携を通じ、研究インフラの整備や融合研究基盤の構築に取り組んできた。ロッテグループは2022年、KAISTに140億ウォン(約15億円)規模の発展基金を拠出し、「Lotte-KAIST R&D Center」と「Lotte-KAIST Design Center」の整備を進めている。完成はそれぞれ5月と9月を予定する。
Lotte-KAIST R&D Centerは、カーボンニュートラルの実現に向けた産学連携の研究拠点と位置付ける。バイオ分野のサステナビリティや、カーボンニュートラル素材・エネルギーなどをテーマに、幅広い分野の研究者が連携する学際研究を進める。
Lotte-KAIST Design Centerでは、社会貢献デザイン、AI・データに基づくデザイン、ユーザー基盤デザインなどに関する研究を担う。
ロッテとKAISTの協力は、研究インフラ整備に加え、中長期の共同研究テーマの設定から研究成果の社会実装までを視野に入れた産学連携モデルとして評価された。KAISTの研究競争力の強化と、研究成果の社会的価値の拡大につながるとみられる。
辛会長は「産学連携による技術と経営の融合は、もはや選択ではなく生存戦略だ」とコメント。「ロッテとKAISTが未来をともに設計するイノベーションパートナーとして歩みを重ね、その歩みが世界をより良く変えるイノベーションにつながることを願う」と述べた。