Netflixのテッド・サランドス共同最高経営責任者(CEO)が26日、ホワイトハウスを訪問し、Warner Bros. Discovery(WBD)の買収交渉を巡る政治リスクへの対応を協議する。米政治メディアPoliticoが25日、複数の関係者の話として報じた。
Netflixは、WBDのストリーミング・スタジオ部門を1株27.75ドル、総額827億ドル(約12兆4000億円)で買収する提案を進めており、米司法省の独禁審査を受けている。
これに対し、Paramount Skydanceは1株31ドルでWBD全体を対象とする対抗提案を提示した。買収交渉は再び競争色を強めている。WBD取締役会がParamount Skydance案を優先交渉先と判断した場合、Netflixは4日以内に対案を提示しなければならない。
こうした中、政治面のリスクも表面化している。ドナルド・トランプ大統領は21日、自身のSNS「Truth Social」で「Netflixはスーザン・ライスを直ちに解任せよ。さもなければ代償を払う」と投稿した。
ライス氏は、オバマ政権で国連大使やホワイトハウス国家安全保障担当補佐官を務めた人物で、現在はNetflixの取締役。最近出演したポッドキャストで「トランプにひざまずく企業は、民主党が政権を奪還した際に責任を問われる」と述べたことが、トランプ氏の反発を招いたとされる。
サランドス氏はVarietyのインタビューで、「これはビジネス上の取引であり、政治的な取引ではない」と述べ、案件を政治問題として扱う見方をけん制した。ただ、今回のホワイトハウス訪問でトランプ大統領と直接会談するかどうかは明らかになっていない。
一方、トランプ氏とParamount側の近さを指摘する見方もある。Paramountを率いるデービッド・エリソンCEOの父は、トランプ氏の長年の友人として知られるOracle会長のラリー・エリソン氏だ。デービッド・エリソン氏自身も最近、トランプ氏の側近の招待で施政方針演説に出席したという。