Samsung Electronicsは2月25日(現地時間)、米サンフランシスコのPalace of Fine Artsで「Galaxy Unpacked 2026」を開き、スマートフォン新製品「Galaxy S26シリーズ」を発表した。AI機能やカメラ性能、プライバシー保護機能を強化したのが特徴で、3月11日から世界120カ国以上で順次発売する。
Galaxy S26シリーズは「Galaxy S26 Ultra」「Galaxy S26+」「Galaxy S26」の3モデルで構成する。前モデルからハードウェアとカメラ機能を強化し、より直感的に使えるGalaxy AIを提供するという。
最上位モデルのGalaxy S26 Ultraには、横からの視線による画面の見えにくさを高める「Privacy Display」をスマートフォンとして初めて搭載した。プライバシー保護を重視した仕様としている。
Samsung Electronics代表取締役でDX部門長のノ・テムン氏は、「より多くの人が日常の中でAIの有用性を実感できるよう、モバイル体験を進化させてきた」と説明。「Galaxy S26シリーズは、強力なハードウェアを基盤に、誰でも簡単かつ直感的にAIを使える製品だ」と述べた。
同社によると、Galaxy S26 Ultraは「Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy」を採用した。前モデル比でNPU性能は39%、CPU性能は最大19%、GPU性能は最大24%向上したとしている。
放熱機構には、新構造で設計した「Vapor Chamber」を搭載した。複数アプリの同時利用や高解像度動画の撮影時でも安定した動作を維持するという。充電では、30分で最大75%まで充電できる超急速充電3.0に対応した。
ディスプレイには、同社の画質改善技術「mDNIe(mobile Digital Natural Image engine)」を搭載した。表示色をより繊細かつ自然に再現するとしている。
Galaxy S26 UltraとGalaxy S26+には、AIベースの画像処理機能「ProScaler」を採用した。さまざまなコンテンツをより鮮明に表示できるという。加えて、プロ向け映像制作を想定した「APV(Advanced Professional Video)」コーデックもサポートし、高画質な動画撮影や、編集を重ねた後の画質維持に対応する。
動画撮影時の手ブレ補正機能「Super Steady」には、新たに水平固定オプションを追加した。移動中など揺れのある場面でも、安定した構図での撮影を支援する。前面カメラには「AI ISP(AI Image Signal Processor)」を採用し、セルフィー撮影時の髪や眉毛のディテール、自然な肌の色合いを表現できるとしている。
画像編集機能「Photo Assist」も強化した。AIを活用して編集機能を拡充し、修正したい内容をテキスト入力で指示する編集にも対応する。「Creative Studio」では、スケッチや画像、テキストを入力してさまざまなコンテンツを生成できる。生成した内容をもとにステッカーを作成したり、テンプレートを使って招待状や壁紙などに仕上げたりできるという。
AIベースの「Document Scanner」も搭載した。撮影したレシートや書類、メモから、しわや指などを除去してスキャンデータ化する。複数枚の文書を撮影した場合は、自動で1つのPDFファイルにまとめる。
Galaxy S26シリーズでは、ユーザーの指示に応答するだけでなく、文脈や意図を把握して提案を行うパーソナライズ型のGalaxy AIも利用できる。新機能「Now Nudge」は、ユーザーごとに最適化した提案を表示する機能だ。例えば、メッセンジャーで友人から最近の旅行写真を求められた際、関連する写真の確認や共有を画面上で促すとしている。
強化した「Circle to Search」は、ユーザーが囲んだ範囲に含まれる複数の要素を同時に認識し、検索結果を表示する。
同社はAI体験の強化に向け、複数のAIエージェントにも対応した。Bixbyは、より高度な会話型デバイスエージェントへと刷新した。自然言語で対話しながら、必要なスマートフォン設定などを変更できるという。設定メニューからは「Gemini」「Perplexity」など任意のエージェントを選択でき、サイドボタンや音声コマンドで呼び出せる。
プライバシー保護機能では、機械学習ベースで動作する「Privacy Alerts」をサポートする。デバイス管理者権限を持つアプリが、位置情報や通話履歴、連絡先など機微な情報に不要なアクセスを試みた場合、事前に検知してリアルタイムで通知する。
新たに追加したAIベースの「Call Screening」は、不明な番号からの着信に対し、AIがユーザーに代わって応答する機能だ。相手がAIに伝えた発信者情報や用件を要約して表示する。
Galaxy S26シリーズは3月11日から、韓国、米国、英国、インド、ベトナムなど世界120カ国以上で順次発売する。
韓国での予約販売は2月27日から3月5日まで実施する。本体カラーは「Cobalt Violet」「White」「Black」「Sky Blue」の4色。Samsung.com限定カラーとして、「Pink Gold」「Silver Shadow」も用意する。
価格は、Galaxy S26 Ultraが12GBメモリ・256GBストレージモデルで179万7400ウォン、12GBメモリ・512GBストレージモデルで205万400ウォン、16GBメモリ・1TBストレージモデルで254万5400ウォン。Galaxy S26+は12GBメモリ・256GBストレージモデルが145万2000ウォン、512GBストレージモデルが170万5000ウォン。Galaxy S26は12GBメモリ・256GBストレージモデルが125万4000ウォン、512GBストレージモデルが150万7000ウォンとなる。