独自AI基盤モデル「独パモ」プロジェクトが4チーム体制で第2段階に進む中、評価の行方を左右する「独自性」基準の具体化が焦点となっている。参加各社は開発を本格化させているが、詳細ルールはなお公表されておらず、現場には不透明感が残る。
第2段階では、LG AI Research、SK Telecom、Upstageの3チームが1〜6月に開発を進める。追加参加したMotif Technologiesは2〜7月に取り組み、4チームはいずれも8月初旬ごろに第2段階の評価を受ける予定だ。ただ、独自性に関する詳細基準は現時点でも明らかになっていない。
科学技術情報通信部が第1段階で示した独自性の基準は3点ある。海外AIモデルを単純にファインチューニングした派生モデルは認めないこと、学習済みの外部エンコーダの重みを初期化せず凍結したまま使う方式は認めないこと、そしてモデル設計から事前学習までを自前で行う、いわゆるフロムスクラッチ開発であることだ。
Naver Cloudは、中国のAlibabaの「Qwen」モデルを基に、動画・音声エンコーダの重みを初期化せず活用したため、第1段階を通過できなかった。IITPのチョン・ヘドンPMは当時、「フローズン状態のエンコーダをそのまま使った点が問題だった。こうした方式は独自モデルとして認めにくいとの内部判断があった」と説明していた。
科学技術情報通信部は、第2段階では基準をより明確にする方針を示している。ただ、具体的な内容はまだ公表していない。
リュ・ジェミョン科学技術情報通信部第2次官は第1段階の評価直後、「フロムスクラッチの考え方について学界、産業界、専門家の意見を集め、差等や配点を具体化する計画だ。第2段階では、開発着手時の不確実性を最小限に抑える」と述べた。キム・ギョンマン人工知能政策室長も関連ブリーフィングで、「独自性をどこまで認めるのが妥当か、主要な争点は何かについて、4チームとさらに踏み込んで議論する」と説明した。産業界と学界の専門家の意見も取りまとめるとしている。
一方、開発を急ぐ参加企業からは、基準の早期提示を求める声が出ている。
業界によると、各コンソーシアムの参加企業は、それぞれが持つ独自技術を最終モデルに組み込む前提で開発に着手した。ただ、具体的な役割分担や貢献範囲はなお固まっていない。ある参加企業の関係者は「基準が具体化されておらず、開発の方向性を定める上で不透明な部分がある」と話す。独自性基準が曖昧なまま、各社技術が基準に抵触するかどうか見通せない状態で開発が始まった形だ。
オープンソースの活用範囲も論点になっている。政府は「オープンソースの活用自体は一般的だが、学習済み重みをそのまま使う方式は独自モデルとは見なせない」との立場を示している。一方、実際の開発現場では、その線引きがなお不明確だとの指摘がある。科学技術情報通信部は、オープンソースに関する基準について「独自性に関する最低限の基準はすでに示している」としつつ、詳細基準は今後確定するとの姿勢を維持している。