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欧州スマートフォン市場で、Samsung Electronicsが首位を維持した。調査会社Omdiaによると、2025年の出荷台数は前年比1%減の1億3420万台だった一方、Samsung Electronicsは4660万台を出荷し、シェア35%を確保した。Appleは3690万台、シェア27%まで伸ばし、Honorも380万台で初めてトップ5入りした。

米ITメディアのPhoneArenaは2月24日、Omdiaの報告書を引用し、2025年の欧州市場は全体として縮小したものの、上位メーカーのシェアはむしろ高まったと伝えた。

AppleはiPhoneの出荷が前年比6%増の3690万台となり、シェアは過去最高の27%に達した。Honorも4%増の380万台を出荷し、欧州市場で初めて上位5社に入った。

一方、Samsung Electronicsは市場全体が縮小する中でも出荷を4660万台に伸ばし、シェアを前年の34%から35%へ引き上げた。首位の座を維持し、2位以下との差も保った。

Samsung Electronicsの強みは、中低価格帯を中心とした製品ラインアップにある。Galaxy A56は欧州で最も売れた単一モデルとなり、値下げを進めたGalaxy A16とGalaxy A36 5Gも、それぞれ販売台数ランキングの3位と6位に入った。フラッグシップのGalaxy S25 Ultraも上位10機種に入り、中低価格帯からプレミアム帯まで幅広く販売を伸ばした。

Appleの伸長は、欧州でのUSB-C対応を促す規制に伴う買い替え需要の取り込みが背景にある。PhoneArenaは、USB-Cポートを搭載しないiPhone 14以前の旧モデルが規制によって販売終了となり、代替需要が低価格モデルのiPhone 16eに集まったことがシェア拡大につながったと分析した。iPhone 16、iPhone 17のPro Maxモデルもそろってベストセラー上位に入り、高価格帯中心の収益重視戦略が浸透したとの見方も出ている。

中低価格帯の競争も激しい。HonorはXシリーズの好調でシェアを伸ばし、XiaomiはRedmiシリーズの販売が堅調で、シェア16%で3位を維持した。Motorolaは上期の不振で出荷が5%減ったものの、シェアは前年並みを保った。専門家は、欧州では出荷の多くを中低価格帯が占めるため、この分野で強いSamsung Electronics、Xiaomi、Honorの競争が今後の市場動向を左右すると指摘している。

もっとも、2026年にAppleがSamsung Electronicsとの差を一気に縮めるのは容易ではないとの見方が強い。Appleが今秋にiPhone 18 Proラインアップを先行投入し、標準モデルの発売を2027年初に分けるとのうわさがあり、発売初期の供給拡大に制約が生じる可能性があるためだ。加えて、両社のシェア差はなお大きく、Appleが収益性の観点から超低価格帯に慎重な姿勢を崩していないことも、逆転を難しくする要因とされる。

2025年の欧州市場は、各社がそれぞれの強みを生かして成果を上げた1年となった。Appleが販売台数の拡大より収益性を優先したのに対し、Samsung Electronicsは中低価格帯からフラッグシップまでそろえた幅広い製品群で、欧州首位を守った。

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