ビットコイン(BTC)のソロ採掘者が、約75ドル(約1万1250円)分のハッシュレートを借りてブロック生成に成功し、約3000万円相当の報酬を獲得した。少額の計算能力でも、理論上は単独でブロック報酬を得られることを示す事例として注目を集めている。
Cointelegraphが24日(現地時間)に報じた。今回の採掘者はブロック報酬として3.125BTCを獲得し、取引手数料を含む総報酬は約3.128BTCとなった。
ビットコイン採掘技術企業のBraiinsによると、採掘者は毎秒1ペタハッシュ(PH/s)のハッシュレートを借りるため、約11万9000サトシを支払った。金額は当時のレートで約75ドル(約1万1250円)。これに加え、小規模なソロ採掘の手数料も負担したという。採掘作業はCKPool経由で行われ、ブロック生成に成功した。
Mempool.spaceのデータによると、採掘者が成功したのは24日午前8時4分(UTC)のブロック938092。取引手数料は0.003BTCで、約180ドル(約2万7000円)に相当した。ブロック生成時点の総報酬額は約19万7546ドル(約2963万1900円)だった。
ビットコインのソロ採掘でブロック生成に成功する例はまれだが、100ドル未満のハッシュレートでも、理論上はブロック報酬を獲得できる可能性があることを示した格好だ。
ソロ採掘は大規模な採掘プールに比べて成功確率が極めて低い。一方で、個人採掘者が断続的にブロック生成に成功した例は報告されている。直近1年間では21人のソロ採掘者が計66BTC(約410万ドル、約6億1500万円)を採掘し、前年から17%増えた。ソロで生成されたブロックは平均17.2日間隔だった。
一方、ネットワークのハッシュレート回復を受けて、ビットコインの採掘難易度は144.4兆に達し、前回調整比で15%上昇した。今月初めに米国の冬季暴風雪の影響で11%急落した分を取り戻した形で、2021年の中国による採掘禁止措置以降で最大のハッシュレート低下を巻き戻したという。
なお、ハッシュレートはビットコインネットワーク全体の計算能力を示す指標だ。採掘難易度は2016ブロックごとに調整され、平均ブロック生成時間が約10分となるよう設計されている。