Kakaoは24日、AI組織を「AIスタジオ」体制に一本化する組織再編を実施したと発表した。これまで「カナナ(Kanana)」と「AIスタジオ」の二元体制で運営してきたAI関連組織を一体化し、シン・シナ代表取締役がAIスタジオの責任者を兼ねて直接指揮する。
同社によると、過去1年間は「カナナ」と「AIスタジオ」の2軸で多様な実証を進めてきた。その過程で、小規模チームが自律的に最小機能製品(MVP)を素早く検証する方式が、市場ニーズを反映するうえで有効だと判断したという。ショッピングやローカルメイトなどの領域特化型エージェント、「カカオトーク内カナナ」などの開発を通じ、サービスやプロダクトの開発・展開のスピードが高まったとしている。
こうした成果を踏まえ、Kakaoはスタジオ型の組織運営をAI組織全体に広げる。シン代表は12日の決算発表後のカンファレンスコールで、「試行錯誤を重ねながらサービス価値を検証していくAIの時代には、より適した組織構造が必要だと判断した」と述べ、再編の背景を説明していた。
今回の再編では、モデル研究組織もスタジオ体制へ移行する。これまでは研究成果が研究組織内にとどまりがちだったが、今後はサービス実装まで直接責任を負う体制に改める。Kakaoは、自社開発のMoEモデルやマルチモーダルモデルで技術的な実証を進めてきたとしており、今後はそれらをサービスに結び付けるスピードを最大化する方針だ。各スタジオは2026年から、新たなAI機能の開発・リリースのサイクルを1カ月単位で運用し、実行力を高める計画としている。
一方、「カナナ」組織を率いてきたキム・ビョンハク氏は、任期満了に伴い退社する予定だ。
Kakaoは、キム氏の退社について「任期満了によるもので、当社のAI戦略や方向性に影響はない」と説明した。退社後もアドバイザーとして継続的に支援を受ける予定だという。
同社は今回の再編について、リーダーシップの空白を埋めるための措置ではなく、組織体系を進化させるための取り組みだと強調した。関係者は「カナナ組織をAIスタジオに統合し、スタジオ体制へ転換するのは発展的な再編だ。シン代表がAIスタジオのリーダーシップを担い、一貫して組織を率いていく」と述べた。