EcoPro HNは2月23日、HD Korea Shipbuilding & Offshore、韓国船級と共同で、MW級アンモニアエンジン向け排ガス後処理システムを国内で初めて開発し、技術デモを実施したと発表した。アンモニア燃料船の商用化に向けた中核技術の確保につながるとしている。
同社は2023年、韓国海洋水産部の船舶排出温室効果ガス(GHG)統合管理技術開発の国家プロジェクトに参画し、アンモニアエンジン向け排ガス後処理システムの開発に着手した。触媒反応器の設計、触媒活性温度の最適化、排ガス浄化性能の改善など、後処理システムの中核領域を主導し、マイクロ波触媒加熱式の排ガス後処理システムを開発したという。
触媒は、温室効果ガスを分解・変換するうえで重要な役割を担う一方、活性化には一定以上の温度が必要となる。今回の技術は、マイクロ波で触媒を直接加熱し、活性温度を精密に制御できる点が特徴だ。
従来は、ヒーターやバーナーで排ガス全体を加熱して触媒反応を促す方式が一般的だった。これに対し同技術は、触媒だけを精密に加熱することで燃料消費の最小化を図る。ヒーターやバーナーなどの追加設備が不要になる点も利点としている。
EcoPro HNは今後、HD Korea Shipbuilding & Offshore、韓国船級とともに技術の高度化を進める。実運航環境での性能と信頼性の確保に向けた追加検証も継続する方針だ。
アンモニア燃料エンジンに加え、さまざまな次世代燃料ベースのエンジン向け排ガス後処理システムの開発と事業化も進める計画としている。
EcoPro HNのパク・サンジュン常務は「当社は独自開発の触媒技術を基盤に、微小粒子状物質低減装置など多様な環境対応事業を展開してきた」と述べた。そのうえで「アンモニア燃料向け後処理システムの開発成功により、脱炭素型船舶時代をリードする事業・技術競争力も確保できた」とコメントした。