AIO(All In One)のモジュール構造図。画像=Shinsung E&G

Shinsung E&Gは23日、半導体向け環境制御技術を応用したモジュール型データセンターソリューション「AIO(All In One)」を開発したと発表した。冷却設備とサーバーインフラを一体化した構成を採用し、工期短縮と拡張性の両立を狙う。

AIOは、下部に冷却システム、上部にサーバーラックを配置した縦型一体構造が特徴だ。従来のデータセンターのように、サーバールームや機械室、空調設備を別個に整備する必要がなく、建設コストの抑制につながるとしている。

同社は、工場で事前製作したモジュールを現地で据え付ける方式を採用した。これにより、構築期間の短縮に加え、品質の均一化と安定性の確保を図る。空冷構成と液冷(DLC)対応構成の双方をサポートし、初期は空冷で導入した後、高性能GPUサーバーの拡大で発熱密度が高まれば液冷へ移行できる。増設もモジュール単位で対応可能としている。

高集積サーバー環境を想定し、大風量・高静圧設計も採用した。冷却コイル、ファン・モーター、排水・フィルターシステム、アクセスフロア、配管構造を一体で設計したという。空冷・液冷向けの配管を抑えることで、工事費とエネルギー損失の低減を図るほか、屋内・屋外の双方に対応する構造とし、設置環境の制約も小さくした。

AI計算需要の急増を背景に、データセンターでは電力密度の上昇が続いている。こうした中、空冷と液冷を組み合わせるハイブリッド戦略が有力な選択肢になっている。Shinsung E&GはAIOをデータセンター新事業の中核に据え、実証プロジェクトの拡大と導入実績の積み上げを進める方針だ。

技術室長は「AIOは単なる冷却設備ではなく、冷却と運用モニタリングを統合したデータセンターインフラプラットフォームだ」とコメントした。その上で、「AIや高性能コンピューティング(HPC)環境でも、安定性とエネルギー効率を両立できるよう設計を高度化した」と述べた。

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