写真=YouTubeチャンネル「アクセシス」に出演したNotionのイバン・ジャオCEO

Notionは、社内の定型的な問い合わせ対応やチケット分類、レポート作成を自動化する組織向け「カスタムエージェント」を発表した。併せて、従来のユーザー単位課金に代わり、エージェントの利用量に応じて課金する新たな料金体系の検証も進めている。

同社はこれまで、Ramp、Vercel、Clay、Cursorと連携しながら、カスタムエージェントのテストを進めてきた。

Notionのイバン・ジャオCEOは、アレックス・ヒースが進行するポッドキャスト「アクセシス」で、今回の取り組みを創業以来最大の変化だと位置付けた。

ジャオCEOによると、Rampで運用した1つのエージェントは、数週間で4000件の問い合わせを処理し、約2000時間分の作業削減につながったという。また、Notionのデータベースの過半は、すでに人ではなくエージェントによって構築されているとも述べた。自身もメールの受信トレイをAIチャットインタフェースで管理しているという。

料金体系については、多くのSaaS製品で一般的なユーザー単位課金ではなく、エージェントの利用量に応じて課金する方式をテスト中だ。ジャオCEOは、こうしたモデルによって既存のSaaS市場の10倍規模の市場を切り開けるとの見方を示した。

その上で同氏は、「まだこうした転換を大規模に成功させたソフトウェア企業はない」としつつ、「上場前にこの問題を解決する」と自信を示した。

ジャオCEOはまた、ソフトウェア企業が人だけのために製品を作る時代は終わったとも語った。「エージェントが使えない製品に未来はない」と述べ、「APIやエンドポイントを閉じる企業は誤った選択をしている。Notionは逆方向に進んでいる」と強調した。

さらに、ClaudeやCursorといった外部エージェントがNotionのワークスペースと連携できるようにし、モデル提供企業に対しては中立的な立場を取っているという。ジャオCEOは、ボタン中心でエージェントが扱いにくいインタフェースを持つ企業について、「AIが知識労働をより多く担うようになるほど、市場を失うことになる」と重ねて指摘した。

Notionは、独立したAIチャットアプリの準備も進めている。Notion全体の文脈を理解するチャット専用インタフェースで、メールやカレンダーの管理にも対応するという。少人数のチームがコーディングエージェントを活用して短期間で構築したとしている。

採用面でも方針を見直している。ジャオCEOによると、Notionは16歳のプログラマーを採用した。YouTubeにデザインやAI関連の動画を投稿していた高校生を見つけてオフィスに招き、採用につなげたという。当時、その学生は10年生だった。

この学生は現在、Notionが5月に発表する新製品の多くの部分を開発していると、ジャオCEOは説明した。

同氏は、キャリア初期の人材採用を意図的に増やしている点も強調した。若い人材ほどAIツールを素早く受け入れ、技術的な限界に対する先入観も少ないためだという。「多くの経験は、いまやそれほど重要ではない。正しい問いを立てられればいい」と述べた。

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